ヒラタクワガタをペアで飼育する場合、その先にある「個体を増やしてオークション」など計画を立てて、「ヒラタクワガタのブリーダー」を目指す人もいる様です。

ですが、ヒラタクワガタがどんな虫なのかも知らずに、ただ憧れで飼育できるものなのでしょうか。

調べます。

ヒラタクワガタについて

ヒラタクワガタ ペア 飼育

「クワガタ」と呼ばれる種類はたくさんある様ですが、大型スーパーなどに並んでいる飼育用の個体は、「ヒラタクワガタ」が多いということです。

ヒラタクワガタの生息地は、関東よりも南で、河川敷や河川の近くにある林などといわれています。

翅は持っていますが飛べる範囲が広くないので、繁殖の範囲も広くないといわれています。

ヒラタクワガタの名前は「体が平べったい形をしていたことに由来する」といわれ、顎の力は挟んだものを砕くほど強いといわれている様です。

また、気が荒く、喧嘩っ早く俊敏ともいわれています。

ヒラタクワガタのペアの飼育

  • 自然界

自然界では、平べったい体を生かして、木々の隙間や裂け目、木の空洞に入り込んで、その箇所を縄張りに生息していることが多い様です。

昼間は、低い木の下や枯葉の中など、川に近い場所でじっと過ごすといわれています。

オス同士がメスを取り合って戦うことがしばしばある様ですが、繁殖期にはメスが縄張りを持つ強いオスに近付き、共寝をするともいわれています。

ヒラタクワガタの場合は、オスの個体がメスの個体の体を挟んで傷付けることもよくあることといわれています。

また、繁殖の時期が重なると、「1匹のオスに数匹のメス」といったハーレム状態を作ることがある様です。

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  • 飼育下

1匹での飼育なら飼育ケースの大きさは、SS~Sサイズ(約20×10×15~23×15×18cm)で良い様ですが、ペアで飼育する場合は、Lサイズ(約40×25×30cm)以上、もしくは、衣装ケースほどの大きさが必要の様です。

①大人のペアを用意する

※自然界で採取した個体でも良い

②2匹ともよく餌を食べているか、観察する

③飼育環境を整えたケースに2匹を入れてみる

④「オスがメスを傷付ける」や「メスが土の中に潜る」などの異変があったら中止する

⑤上手くいけば、10日足らずで産卵期まで進む

※メスを別のケースに移し、産卵を待つ

たいていの場合、同じケースでペアを飼育すれば繁殖につながる様ですが、オスは縄張り意識が大変強いので動くものに攻撃を仕掛けるため、メスに攻撃を仕掛けることがある様です。

そうならないためにも、オスとメスは繁殖期以外は別々のケースで飼育する方が良いそうです。

同じケースでペアを飼育する場合は、ケースを半分に仕切るなど、オスがメスを傷付けない対策が必要だということです。

また繁殖期でさえ、メスを守るためにオスの顎を固定する場合もあるそうです。

まとめ

ヒラタクワガタは顎の力が大変強く、そして縄張り意識が強く、共寝するメスでさえ顎で挟んで傷付ける、または命を奪うことさえあることが分かりました。

ヒラタクワガタをペアで飼育し繁殖を考えている場合は、できるだけ広いケースを用意するか、繁殖期だけ一緒にするのが良いことが分かりました。

ただ、ずっとペアで飼育したい場合は、ケースの真ん中に仕切りを作るなどオスからメスを守る対策が必要だと分かりました。

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