ネブトクワガタの採集においての材割りは、当初は、材を割って採集するものと考えていましたが、「割る」のではなく、「削る」若しくは「削ぐ」と言った感じで知り、決して薪を割るようなイメージでは、環境にも悪影響を与えるどころか、ネブトクワガタ自身を傷つけてしまう事に注意が必要な事と考えます。
ネブトクワガタの材割りの地域性と採集!
ネブトクワガタの材割りの地域性を考えてみますと東北北部より以北の地域を除き、ほぼ日本全土で採集可能ですが、関東に限っては、関西に比べて困難な状況にあるようです。
関東では、生育範囲が極めて限定的であり発生圏をピンポイント的に探し当てる必要性です。
ネブトクワガタの生育環境の赤松材が少ない理由があるとのことです。
ネブトクワガタ採集には、この材とその環境探しがキーポイントになるようです。
そして松と雑木が程よく混在している事が必要で、松が多すぎても雑木が多すぎてもいけないようで、しかも松材から雑木材に変わる境目が良い環境です。
発生材となる赤松の倒木があり、後食のためのクヌギが同じところにある環境が最もネブトクワガタに好まれ採集にも良い。
さらにネブトクワガタ採集材と言えば、土化した松材やフレーク内は勿論、実際に樹皮も残りシロアリが巣立っている状態の材が良いとのことです。
ネブトクワガタ材割りに必要な道具は?
材割りには、どんな採集道具を準備するのか?
興味深く思う方もいらっしゃると思います。
- 手袋
材割りに欠かせないもので、野外で手を保護する上で、また手桑金物を使用の際にグリップ効果も期待出来ます。
- ピンセット
材や洞の奥にネブトクワガタの姿が確認できても素手では採集出来ないような時に活躍します。
洞の泥を掻き出す際にも重宝します。
- ナタ
朽木を割る時に、特に材に刀を入れる際には斜めに振り落として材割りするのに便利です。
- バチズル ピッケル
材割りやピットホールの穴掘り等に使用します。
特に朽木を破壊しやすい。
まとめ
材割りを行う場合には、何より環境に優しくすることが、ネブトクワガタ採集側の義務でもありますし、いつまで昆虫採集の楽しめる環境を昆虫愛好家の皆さんで守る大切さがあります。