今回は、ニジイロクワガタが蛹室を作って蛹になるまでの期間を調べました。
ペアリングをして、産卵した卵を割り出して、その後蛹室を作って蛹になります。
どれくらいの期間がかかるのか調べました。
蛹室を作って、蛹になるまでの期間(前蛹期間)と蛹期間
・飼育温度と性別によりある程度左右されますが、3~4週間程度です。
・蛹から羽化するまでが3~6週間かかります。
・飼育温度が22~24℃程度なら、蛹室を確認できます。
・その中で前蛹になって2週間なら、特別大型の雄以外は、あと1~2週間程度で蛹化するそうです。
・飼育温度が25℃を超えるようになると、前蛹(ぜんよう)期間も短くなる傾向があるそうです。
蛹・前蛹・蛹化について
・幼虫が蛹化する前の段階として、前蛹(ぜんよう)という時があります。
この前蛹の時に蛹室を作り、蛹になります。
・ニジイロクワガタの前蛹期間は、だいたい3~4週間で、その後、蛹になります。
・飼育温度は幼虫と同じくらいの24~26℃です。
蛹室・人口蛹室・羽化不全について
・ニジイロクワガタの幼虫飼育は、普通に発行マットで飼育しているか、菌糸ビンで飼育していると思いますが、前蛹の時に蛹室を形成するわけですが、形成状態が悪い場合も出てきます。
その場合は、他の幼虫飼育と同じように“人工蛹室”を作って、そこに移してあげる必要があります。
・天井が崩れそうだったり、蛹室に水が溜まってたりすると、羽化不全の原因になり、最悪の場合は亡くなってしまうので、このような危険性がある時は、人口蛹室を作って移してあげましょう。
人工蛹室の作り方について
・自分で人工蛹室を作るのが面倒くさいという方は、通販などでも販売してますので購入されたらいいと思います。
ただ、オアシスも100円ショップで売ってますし、ティッシュペーパーでも簡単に作れますので、必要になった時はぜひ一度、自分で作ってみてくださいね!
人工蛹室の作り方
*オアシス編:
①オアシス(緑色の四角物)を必要な大きさより少し大き目にカッターできる。
②スプーンで蛹の大きさより2倍くらいの大きさのくぼみを掘る。
③蛹室の角度は水平~25度くらいの傾きが理想です。
④できたものを透明のプリンカップやタッパーなどのケースに入れる。
*ティッシュペーパー編:
①ティッシュペーパーを4つ折りにして固く巻いてベットの芯を2本作る。
②その上に4つ折りしたティッシュペーパーを両サイドは巻き込んでベットのシーツ部分のカバーをかけるように寝床を作る。
③蛹室の角度は水平~25度くらいの傾きが理想です。
④できたものを透明のプリンカップやタッパーなどのケースに入れる。
人工蛹室に移す必要がある場合はどんな時?
・蛹室形成の失敗や崩壊…マットの劣化や柔らかすぎる場合
蛹が羽化するのに必要なスペースは、蛹の約2倍が必要です。
ビンの側面から見て、「どう見ても小さい!」蛹室だったら、人工蛹室に移さないといけません。
・角度が悪い場合…異常なくらい角度が斜めになっている場合
蛹室の理想角度は水平~25度です。
それが異常なくらい斜めになっているということは、マットの湿度が高過ぎる時に起こる現象です。
あまりにも斜めだったら蛹が羽化できずに亡くなってしまう場合があります。
形成場所
・もし蛹が飼育瓶の底で蛹室を形成していたら、人工蛹室に移す必要があります。
この場合羽化する時に脚が底のプラスチックで滑って反転ができずに孵化不全になる危険性があります。
・一部だけなら大丈夫なこともありますが、蛹全体が飼育瓶の底面で確認できるような場合は、必ず人工蛹室に移してください。
温度
・蛹室の温度が高いと、水が溜まって蛹外気ができなくなりなくなってしまうことがあるので、このような場合も人工蛹室に移してください。
オアシスやティッシュペーパーは再利用しないでください!!
使用済みのオアシスやティッシュペーパーは、雑菌が付いている可能性が高いので、必ず新しいものを使うか、もし再利用する場合はきちんと消毒・乾燥し、きれいにしてから再利用してください。
最後に
蛹になって4~8週間で羽化して、体が固くなるまで4週間ほどかかります。
柔らかい状態で動かすのは良くないので、ちゃんと硬くなってから飼育ケースに戻しましょう!!
まとめ
蛹の期間を調べていると、単なる期間だけでなく、思っていたより沢山のことが分かりました。
「成虫になるまでの道のりは長く、大変なんだなぁ~」とつくづく思いました。
最後まで気を抜かないで、愛情をもって育ててあげてくださいね!