クワガタの幼虫を見つけたので、かっこいいクワガタに育てようと、意気揚々と家に持って帰って成虫まで育成したら実はカナブンだったのでガッカリしたという経験、お持ちですか?
クワガタやカナブン、コガネムシの幼虫はみんな同じように見えてるので、一見したら見分けがつきません。
クワガタを幼虫から育てたいけど、捕まえた幼虫が違う虫だったらなと諦めているあなた、まだ諦めるのは早いですよ。
今回はクワガタ、カナブン、コガネムシの幼虫の違いを紹介していきたいと思います。
クワガタ幼虫の特徴
クワガタの幼虫は朽木がある所によくいます。
クワガタには、幼虫は卵→1令幼虫→2令幼虫→3令幼虫→蛹という過程で成長していきます。
1令から3令前期までは体の色が白っぽいのですが、3令後半になると黄色っぽく変化していきます。
また、大きさもクワガタの種類によって異なりますが、平均で2令では約5mmですが、3令になると9~10mmくらいまでになり、カナブンやコガネムシの幼虫よりも大きくなります。
カナブン・コガネムシ幼虫との決定的な違いは肛門の形です。
カナブンやコガネムシの肛門は横割れに対し、クワガタの肛門は縦割れとなっております。
クワガタの幼虫を見極める際は、まずは肛門を見てみましょう。
カナブン幼虫の特徴
カナブンの幼虫はクワガタ幼虫と同じような所に生息しているので、クワガタと間違えて持ち帰ってしまいそうです。
身体的な特徴は、全体的にずんぐりむっくりしており、クワガタと比べたらかなり毛深いです。
頭部がクワガタやコガネムシの幼虫と比較してかなり小さいのも特徴です。
カナブン幼虫の最大の特徴は、地面に置いたら背中で歩くことです。
他の幼虫は背中を上にして足で地面を這って歩き、背中で歩くなんて事はしません。
背中で動く幼虫がいたら、それはカナブンで間違いはありません。
コガネムシ幼虫の特徴
作物の葉や根を食べる害虫として知られるコガネムシですが、その幼虫は畑や菜園に姿を見せます。
大きさは1mm~3mmと、クワガタ幼虫と比べると小ぶりで、細いです。
また、コガネムシの幼虫はクワガタの幼虫が好んで生息する朽木からは出てきません。
朽木を狙ってクワガタ幼虫採集をしていたのなら、コガネムシ幼虫と出会うことはまずありません。
逆に、畑でクワガタの幼虫っぽいのを見かけた場合はコガネムシの幼虫の可能性が極めて高いです。
まとめ
区別が付け辛い3種類の幼虫ですが、ポイントを抑えると結構簡単に見極める事が出来ます。
クワガタ1本狙いであれば、お尻の形を見れば一発なので、迷うことなく採集出来、あの時のガッカリをもう味わわなくて済むのです。
是非ともクワガタを幼虫から育ててみて下さい。
そして、たまにはカナブンを育ててみるのもいいかもしれませんよ。