クワガタを産卵させ、幼虫を育てようとすると、朽木が必要となります。
クワガタのメスは朽木に卵を産み、幼虫は朽木を好んで食べます。
朽木とはシイタケなどのキノコ菌を繁殖させ、腐らせた木の事を言い、朽木やその周辺は虫や菌類が好む状態となっております。
それ故に、朽木を設置するとカビやダニが発生しやすくなります。
朽木にカビやダニが発生したらクワガタや、その幼虫に悪影響が及ぶのでしょうか。
また、カビの種類によって影響は異なるのでしょうか。
今回は、カビ・ダニがクワガタに及ぼす影響を調べてみました。
白カビが発生した時の影響
クワガタが朽木のような、カビが生えそうな環境を好んで生活する事、または自然の中にもカビが存在する事を考えれば、成虫・幼虫共に何も影響はありません。
むしろ、朽木に発生する白いカビのようなものは菌糸の場合が多く、菌糸であれば幼虫の養分となるので、クワガタにとったら有益なものです。
どうしても気になるのであれば、拭き取り等で取り除きましょう。
青カビが発生した時の影響
青カビもクワガタへの影響は特にありません。
気にならなければ2週間程で自然消滅しますので、放置しても問題ありません。
また、朽木に青カビが発生していてもメスは気にすることなく産卵を行います。
それと同時に青カビも自然に消滅します。
ただ、青カビは白カビと違い良いものではないので、あまりにもカビの発生具合がひどかったら拭き取りやたわしでこする、または熱湯による消毒を行って取り除いて下さい。
ダニが発生した時の影響
ダニもまた、クワガタの成虫・幼虫共に影響はありません。
野生のクワガタにはダニがくっついている事が多く、ダニ自体は特にクワガタに対して危害を加えたりしておりません。
ちなみにクワガタにくっついているダニは人間にも危害を及ぼさないみたいです。
ダニを無視してもクワガタには特に問題はないのですが、見た目の問題や家の中の衛生面の問題があるため、駆除をしたいところです。
また、直接的には害がないとは言え、クワガタの体に大量のダニが付いていた場合は空気穴が塞がれる事があるので危険です。
クワガタ本体についているダニの除去方法は、柔らかい歯ブラシで磨いて取り除いてあげます。
ダニ対策としてはマットの交換、マットに木酢液を散布するなど、ダニが潜んでいるものを処分し、新たにダニが近付かない様にする事です。
まとめ
クワガタ自身がカビやダニが好みそうな環境を好むので、飼育の際もクワガタが快適に過ごせるような環境を作ると自然にそれらが発生してしまうものです。
いくらクワガタには害はないとはいえ、見た目的には不快感を抱いてしまうのは仕方がありません。
かと言って、あまりにも潔癖すぎると逆にクワガタのためにはならないような気がするので、そのようなバランスを保つのは難しいですね。