ヒラタクワガタの飼育に慣れてきたら、繁殖への挑戦をしてみたくなるものですね。
繁殖ができれば、命がつながっていくことに楽しさや喜びを感じることができるかも知れませんね。
ですが、繁殖は難しそうに感じる人が多い様です。
これから、ヒラタクワガタの繁殖(ペアリング)について調べます。
ヒラタクワガタのペアリング
ペアリングとは、ヒラタクワガタなどの虫を扱う昆虫の業界では、「飼育者が共寝させること、または、個体が自ら共寝すること」を「ペアリング」と呼ぶ様です。
成熟した状態とは
さなぎから成虫になったばかりの個体は、まだ繁殖の機能が整っていないそうです。
ある程度時間が経って、「繁殖ができる様になること」を昆虫の業界では、「成熟した」と言い表す様です。
そして成熟したことの目安は、個体の様子を観察すると、る程度判断が付くということです。
・マットの上を盛んに移動する
・餌をよく食べる
以上の様な様子が見られる様になったら、ペアリングの確率が上がるといわれている様です。
ペアリングの時期
クワガタなどの甲虫は、さなぎから出てもまだ体が柔らかいために自分で作った「蛹室(ヨウシツ)」の中でじっとしていて、地上に出て餌を食べるまでには数週間かかる様です。
地上に出て餌を食べることを「後食(コウショク・ゴショク)」というそうです。
①個体が蛹室を出て、後食が確認できた頃
②個体が蛹室を出て、後食から1~2か月過ぎた頃
③ヒラタクワガタの様に越冬できる種類であるなら、越冬後
以上のタイミングで行えば、ペアリングが上手くいく確率が上がるといわれています。
ペアリングの方法
ペアリングの方法には、2つある様です。
個体の行動に任せる方法:同居させてペアリングさせる方法
オスとメスを同じ飼育ケースで飼育し、餌は多めに入れて、2匹の成り行きに任せて様子を見る方法だそうです。
一般的には、相性が良くないとメスがオスに襲われ、命を落とす場合が多い様です。
飼育者が手を貸す方法:飼育者がペアリングに向かわせる方法
飼育者が直接ペアリングに手を貸すのではなく、メスのニオイが出る器官にオスを近付けて、オスを積極的にさせるために行う方法だそうです。
飼育者が個体の様子を観察しながら行えるので、メスの危険を回避できる様です。
また、成功率も上がるということです。
まとめ
ヒラタクワガタのペアリングには2つの方法がある様でした。
特にヒラタクワガタは、気が荒いといわれているところから、自然に任せるのではなくメスの安全を考え、飼育者が手を貸す方法が良いということが分かりました。
また、ペアリングを行う時期では、個体の後食後や後食後数か月あと、またはヒラタクワガタなど越冬できる種類なら、越冬後も適していることが分かりました。
後食の時期が不明の場合でも、個体の様子で判断することができる様です。
ヒラタクワガタのペアリングのポイントは、「後食後の成熟した個体」であることが分かりました。