ヒラタクワガタのオスは、気性が大変荒く、あごがとても強いクワガタの種類だといいます。
そして、縄張り意識が強く、すぐに戦いを挑むそうです。
あごの大きさには種類があり、「傾向」があるともいわれている様です。
また、ペアリングさせるためには、オスの強いあごに注意をしなければならないともいわれています。
ヒラタクワガタのペアリングについて調べます。
ヒラタクワガタのあご
昆虫の特徴(体の成り立ち)
昆虫全般からいえることは、「頭、胸、腹」の3つにはっきりと目に見えて区別することができ、対になった2枚の翅と触覚が左右に1本ずつ、餌を摂るための口が1つあることも昆虫の特徴です。
この様に、どんな種類の「昆虫に分類される種類」であっても、それぞれの体の大きさに、たいてい比例した大きさの部品と、その昆虫の餌の摂り方に適した口を持っているといえるそうです。
クワガタ類(ヒラタクワガタ)の特徴
では、ヒラタクワガタの場合はどうでしょう。
ヒラタクワガタも昆虫の種類に分類されますから、体の成り立ちはほかの昆虫と変わりません。
クワガタ類の場合は、あご(口と一体)に特徴があります。
その口は、「大あご」、「小(コ)あご」、そして「下唇(カシン)」の3つから成り立っているということです。
- 大あごが特化して大きくできている
- 大あごの特化は、オスにしか見られない
- オスの大あごは、餌の奪い合いの時の武器になる
- オスが大あごになるのは、遺伝子レベルで構成される
- オスの大あごは、「解剖学的」には肢(アシ)が変化したと考えられている
- 挟む力は、カブト虫を持ち上げ、投げるほど
- メスの命を奪うほどの強さを持っている
ヒラタクワガタのペアリング
気性の荒いヒラタクワガタのペアリングは、メスの命の危険と隣り合わせだということです。
そこでメスの安全を確保しペアリングを行うには、飼育者が手助けするか、オスのあごを封じるか、この2つの方法が考えられる様です。
・飼育者がペアリングに手助けすれば、個体の行動を制限できるメリットがあり、メスを事前に守ることができるという訳です。
・「オスのあごを封じる」というのは、個体のあごが動かない様にすることで、決してオスを傷つけるものではない様です。
この様な方法を行えば、オスとメスを同じケースで飼育しながら、ペアリングを確認することができるという訳です。
まとめ
ヒラタクワガタは、昆虫に分類されますが、特にあごが発達した種類でした。
また、そのあごは、「縄張りの主張」、「餌を確保する」、「メスを取り合う」などの時の武器になることが分かりました。
そのあごは、時にメスを傷付ける武器ともなり、ペアリングには、細心の注意が必要だということです。
メスの危険を避けペアリングをするには、飼育者が手助けする方法と、オスのあごを一時的に固定する方法があることが分かりました。
ヒラタクワガタなどのクワガタ類のあごが特化して大きいことについては、いまだ解明されず遺伝子レベルでの研究が進められていくということでした。