クワガタの種類を見分けるのは、素人だとなかなか難しいと思います。
中でも、コクワガタとヒラタクワガタの違いも分かりずらいのではないでしょうか。
そこで今回は、コクワガタとヒラタクワガタの違いを解説したいと思います。
コクワガタとヒラタクワガタの違いは?
コクワガタはヒラタクワガタに比べると、体幅が狭くて細いですが頭盾はヒラタクワガタよりも幅広いです。
オスの大顎はヒラタクワガタに比べて細長くて前方に伸びています。
大顎の中央から前方1/3ほどの位置に内歯が1対だけ有って、先端にもとても小さな内歯を1対持っています。
コクワガタとは?
コクワガタは、コウチュウ目・クワガタムシ科・オオクワガタ属・コクワガタ亜属の1種で、5亜種に分類されています。
広く分布していて、日本本土では最も普通に見ることができるクワガタムシの1つです。
コクワガタの種小名のrectusは真っすぐのという意味だそうです。
コクワガタは和名で小さい鍬形虫と言う意味になりますが、体長はオスがおよそ17mm~54.4mm・メスがおよそ21.5mm~33mmでそれほど小さくはなくて、中型種であるといえます。
コクワガタは、生息数そのものも多いのですが、森林だけではなくて街路樹・公園の樹木などの都市部の小規模な緑地でも見られることがあります。
木を蹴ると落ちてくるので採集もしやすいクワガタです。
コクワガタの仲間は?
- トクノシマコクワガタ
南西諸島奄美群島の徳之島に棲息する、アマミコクワガタの亜種です。
顎が短くて上に向かって反り上がるように湾曲しているのが特徴です。
- アマミコクワガタ
八重山・沖縄・徳之島・奄美大島に生息するリュウキュウコクワガタの仲間です。
顎の中央近くに1対の内歯があって、顎が短くて上に向かって反り上がるように湾曲しているのが特徴です。
- ヤクシマコクワガタ
大隅諸島の屋久島に棲息するコクワガタの亜種です。
体全体的に光沢が無くて、艶消しの個体が多いのが特徴です。
- トカラコクワガタ
トカラ列島に生息するコクワガタの亜種です。
体全体の光沢が強くてツルツル感のある個体が多く、顎が全体的に細長く直線的で先端付近が急カーブを描き、内側に湾曲傾向が強いのが特徴です。
などのコクワガタの仲間がいます。
まとめ
コクワガタとヒラタクワガタの違いを解説してみました。
採集した際のどちらのクワガタか知る参考にしてみて下さい。