オオクワガタは一般での飼育・繁殖技術が確立される前から、子供たちの憧れであり「手に入れたい昆虫」の代名詞的存在でした。
田舎で幼少期を過ごした方ならご存じの方もいると思いますが『コクワガタ』『ノコギリクワガタ』などは容易に見つけ、捕獲することができ、裏山でコクワガタ等を捕まえてはプラケースで飼育し眺めていた経験は少なからずあると思います。
しかし『オオクワガタ』となるとその希少性(レア度)からしてテンションが格段に違います!
まさに憧れ!手の届かない存在でした。
そんなオオクワガタも、現在ではある程度お金を払えば簡単に手に入れることのできる時代になりました。
近年子供の頃の憧れを実現するために、大人になってからオオクワガタを購入する方が増えてるようです。
オオクワガタが暴れる?!原因は?
俗にいうオオクワガタの暴れとは「幼虫期の暴れ」を指します。
幼虫期の暴れの原因は
1.酸欠による苦しさからくる暴れ
2.餌の変更による拒食反応
3.病気によるもの
4.蛹化前の蛹室作りによる暴れ
があり、暴れている(もがいている)様子はどれも似ているため、原因の特定に時間を要する場合があります。
4番目の蛹室を作る前動作以外は幼虫の生命に関わることなので注意深く観察することが必要です。
菌糸ビン投入時の暴れは幼虫にとって環境が変わるわけなので、多少の暴れはありますが気になる方は温度設定を少し下げてみるのも対処法としては試してみる価値はあります。
また、投入後に幼虫が暴れな方ビン上方に上がってきてしまう状況はまず酸欠を疑った方がよいでしょう。
その際は菌糸ビンの蓋を開けるなどして酸素がビン内に入りやすいようにしてあげると良いでしょう。
また蓋の開け放しが気になるようであれば、目の細かい網でビンの口を覆うと良いでしょう。
クワガタの幼虫は蛹になる前に蛹室を作るために動き出す性質を持っています。
飼育者から見れば『暴れている』ように見えますが幼虫にしてみれば自分の部屋になる場所を探し、部屋を作る大事な行為なのです。
まとめ
オオクワガタの暴れは幼虫時に起こる成長過程の一種と考えていい動作です。
しかし判断を誤ってはいけません。
暴れが酸欠であったり病気であるかもしれません。
考えられる不安要素を取り除き、それでも暴れがおさまらなかった場合は最悪の事態を想定することになるかもしれません。
飼育者はそうならないために、毎日観察を怠らず愛情をもって育てていきたいですね!