ニジイロクワガタは本当にきれいな色をしていて、自然界でこのような色を持っている動物は限られています。

しかしその色のために人間が魅せられているのは事実で、どうしてこのような色になったのか気になる人もいるでしょう。

ニジイロクワガタがこのような色になったのには、やはり遺伝が関係しているのでしょうか。

熱帯地域ではカラフルな色をした動物が多い

ニジイロクワガタ 色 遺伝

ニジイロクワガタの生息地はニューギニアやオーストラリアです。

熱帯地域を好むクワガタであり、その地域では他にもカラフルな色をした動物が多く生息しています。

クワガタに限らず、魚でも熱帯魚と呼ばれている魚はそれ以外のものに比べ、とても色鮮やかでどう見ても敵に発見されやすい色をしています。

それは何故なのでしょう。

ニジイロクワガタの祖先はそれほど目立った色ではないとされています。

それがあのように光り輝くような色に変化したのには、遺伝が大きく関係しています。

動物が自分の色を変化させる最大の理由は、自分の姿を捕食者から発見されにくくするためです。

しかし人間からすれば、ニジイロクワガタの色ではどうしても敵に発見されやすいと考えてしまいます。

どうしてあのような色になることを遺伝として選んだのでしょうか。

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ニジイロクワガタの天敵とは

ニジイロクワガタのような昆虫類の天敵となると、自分よりも体の大きな鳥類や爬虫類になります。

ニジイロクワガタはあまり活発に動く性質ではないため、じっとしていても天敵に発見されないようにしなければ身の安全を守ることはできません。

そのような動物がまず考えるのは、周囲の環境に合わせて自分の体を保護色にしてしまうことです。

保護色となって周囲の環境に溶け込んでしまえば動かない性質が逆に幸いして、敵からはそこに自分がいることを気づかれなくなります。

熱帯地域では太陽光が強く降り注いでいるため、光り輝くような色合いの方が天敵から発見されにくいので、ニジイロクワガタは自分の性質を考えて遺伝としてこの方法を選択したのだと考えられます。

朝はピンク、昼は緑、夜は青 #ニジイロクワガタ #夕方 #緑#予想以上にカッコイイ

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遺伝の大きな理由は自分を守るため

人間はそれほど感じていませんが、自然界に生息する動物が遺伝で自分の体を変化させる最大の理由は、生息時間を少しでも延ばして多くの子孫を残していくということです。

自然界の生物は多くが食物連鎖の上に成り立っていて、その危険性は常に付きまとっています。

生物は長い時間をかけてどうすればその環境の中でも生育できるかを本能として考えていて、ニジイロクワガタがあのような色を選んだのも、その方が都合が良かったからです。

人間には目に映える色でも、ニジイロクワガタは天敵からは光り輝く色の方が狙われにくいと分かったため、あのような色になっていったのです。

熱帯魚にしても体が色鮮やかなのは、周囲のサンゴなどがそのような色をしていて、そこに紛れてしまえば自分を敵から発見されにくいと知っているからです。

まとめ

人間にとって美しいものは何であっても欲しいと思ってしまいます。

このニジイロクワガタも別の種族との繁殖から、その色の種類が増えています。

しかしそれは本来の自然の摂理からは反した行為であり、安易に行うべきではありません。

あなたが本当にニジイロクワガタを愛しているのなら、自分の欲だけで他の種類との繁殖など行わず、自然の流れの中での繁殖というものを心掛けていって下さい。

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