私達が目にするクワガタがどの種類かを間違いなく言い当てられる人は、よほどクワガタに詳しい人だろうと思います。
もちろん大きな違いがあれば、見分けることができるのでしょうけれど。
例えばヒラタクワガタだけをみると、同種類では似ている部分も多いはずですから、見分けることは難しい様に思います。
国産ヒラタクワガタの見分け方について、調べます。
国産ヒラタクワガタの特徴
体形(見た目)
・平たい
・全身が黒い
・背中は艶めいている(大型になるほど艶がなくなる)
・顎が太い
・顎の内側に1つ大きな歯がある(先端に向かって小さい歯が並ぶ)
・体調は、23mm~80mmと幅がある
採集できる場所
・クヌギや楡(ニレ)などの木の裂け目や、樹木の皮が浮いた隙間などに生息
・光に集まるのは小型が多い
最も活動する時期
・地域によっても多少の違いはあるが、おおむね6月前後~9月前後
活動時間
・夜行性ではあるが、時間というよりも、「薄暗い」、または「暗い場所」であれば、昼間でも活動する様だ
採集の方法
・樹木の裂け目や、樹木の皮が浮いた隙間などに、細めのかき出し棒を入れて、引っ掻く様に捕る
・樹木を蹴る
・光を当てる
国産ヒラタクワガタは、クワガタの中でも比較的採集しやすく、以上の様な特徴や方法がある様です。
国産ヒラタクワガタの見分け方
オスの見分け方
国産ヒラタクワガタの体形の特徴に加えて、オスにはさらに特徴がある様です。
・顎の先端が擦れた様な跡がある
※大型になるほど、擦れ跡がはっきり見やすくなる様だ
・胸から頭に向かうほど、太くがっしりしている
※頭部にある顎が体の中で1番目大きく目立つ
メスの見分け方
メスは、どのクワガタも顎が発達していない分、見分けがつきにくいと思われがちの様です。
・前足が少し内側に曲がりながら、優しい緩やかな円を描くように付いている
※裏から見ると、肘を曲げた様に見える
・顔が平たくペタンコな印象がある
・オスと一緒にいる時よりも、ほかのクワガタのメスと一緒にいた方が見分けやすい
・背中に斑点でなぞった筋が入っている
※筋の溝ははっきりせず、滑らかに見える
・全体を見た時に、ずんぐりとしている
・腹から伸びる足は黒く、腹は色が薄くなっている
まとめ
国産ヒラタクワガタの見分け方で分かったことは、オスには「がっしりとした大きな顎がある」、「顎の中央付近に特に突き出た歯がある」、「先端まで細かい歯が付いている」ことでした。
また、ほかの種類と比べて、頭に向かうほど大きく発達(成長)していることも分かりました。
一方、国産ヒラタクワガタのメスでは、裏から見るのが1番見分けやすい様に感じました。
メスの個体の頭から伸びる足は、「肘を曲げた様な形をしていること」、「」胸の色が少し薄くなっていることで見分けが付きそうです。
クワガタをあまり見たことがない人が、いきなり森の中で遭遇したとして、確かにその場で判断を付けるのは簡単ではないかも知れませんが、注意深く観察を繰り返す内に、見分けが付く様になると感じました。