今から初めて産卵させようとしている方でも、図鑑や画像でクワガタムシの卵を見たことはあるかと思います。
しかし卵の成長ってどんなものでしょうか?
大きさや色、どれくらい産むのか?
調べてみました。
どれくらいの大きさ?どんな色?
ニジイロクワガタの卵は大体1.5-3mm程度の大きさをしています。
少しだけ長細い楕円形です。
結構小さいと思われる方もいらっしゃるかもませんが、肉眼で見ると意外と大きいのです。
色は乳白色をしており、少し黄色がかった様な色をしています。
例えるならば、大豆を1.5-3mmに小さくした感じです。
時間が経ってくると、周りの土に含まれた水分を吸収し、徐々に丸い球体になっていきます。
最終的には茶色くなり、孵化する前には生まれたてのサイズよりも約2倍程大きい5-6mmくらいに成長し、孵化が始まります。
まれにですが、卵にカビが生えて孵化しない場合もあります。
少しふわふわした産毛のようなものが生えてしまったら…それはカビです。
そうなると孵化しません。
どれくらい産むの?
ニジイロクワガタは大体30個は産卵します。
クワガタは1日に沢山卵を産むわけではなく、何日もかけて1つずつ産んでいきます。
ニジイロクワガタは産み渋りをすると言われますが、一ヶ月で80個(!)も産んだという例もあるようですので、個体によってかなり差があります。
また、マットに産卵する品種は卵の数が多い傾向があります。
ニジイロクワガタは産卵木よりもマットに産卵するものが大半なので、他のクワガタに比べて卵の数は多い部類に入るでしょう。
しかし産卵の経験が多いメスは体力を消耗しており、産卵できない場合もありますので、回数を重ねているメスにはあまり産卵は期待できないかもしれません。
孵化しない!どんな原因が考えられる?
産卵からおよそ10日-3週間で孵化します。
それ以上経ってもなかなか孵化しなければ、無精卵といって接合していない卵か、ダニや前述したカビに侵されて孵化できない状態になってしまった可能性もあります。
また、温度管理や湿度管理が適切で無かった場合も孵化しません。
産卵中に、メスが意図せず傷つけてしまっている場合もあります。
割り出しを卵の状態でする方もいらっしゃると思いますが、潰したり傷つけたりしないように優しく行ってください。
できれば孵化して幼虫になってから行う方が安全でしょう。
まとめ
ニジイロクワガタは比較的飼育しやすく、産卵の数も多い品種とされています。
クワガタの品種によって卵の大きさには大差ありませんが、ニジイロクワガタのなかには1ヶ月に80個も卵を産む個体がいるとは驚きです。
しかしやはり、産卵させるとなると温度や湿度にも気を使わなければなりません。
卵から孵化するまで、乾燥のし過ぎや水分過多には十分気を付けて管理しましょう。