ニジイロクワガタを飼育されている方で、できれば産卵させたいな~とお考えの方もいらっしゃると思います。
ニジイロクワガタは他のクワガタに比べて比較的飼育しやすく、産む卵の数も多いと言われていますが、産卵させ卵を孵化させるにはそれなりの環境を整える必要があります。
産卵するのに適した時期は?
成虫になってからすぐにオスとメスのペアリングを行っても、成熟していない個体は産卵することができません。
メスは孵化してから初めて餌を食べ、そこから約3ヶ月は待った方が良いでしょう。
少し食べる程度ではなく、ある程度しっかり餌を食べるようになってからの方が良いです。
ペアリングのやり方
成虫になり成熟したら、オスとメスを約1週間程同居させます。
このとき、しっかり交配できているかチェックできるのがベストです。
子孫を残そうとする意識の強いオスは、メスを追いかけすぎて疲弊させることもありますので、メスがオスから逃げることが多い場合は早めに引き離して相性の良いオスと同居させた方が良いです。
1週間程経ちましたら、オスとメスを別々にし、メスは産卵用のセットに移動させます。
産卵を成功させるコツ
ニジイロクワガタは、オーストラリアでも特に温暖な北部に生息するクワガタです。
よって、飼育環境も23-25度が適しています。
暑すぎても寒すぎても良くないので、温度はしっかり管理してください。
また、湿度の管理も大切です。
マットの水分が多すぎたり、乾燥しすぎたりしていないか気を付けてください。
マットを手で握った時に水分がでてくるようなら多すぎます。
水分が染み出さず、手で転がしたときに丸く形成して崩れない程度がベストです。
卵が孵化しない場合に考えられること
産卵セットに移動させたら、メスは1ヶ月程かけていくつも卵を産みます。
ニジイロクワガタは卵を多く産むことでも有名で、1ヶ月に80個以上産んだ例もあるそうです。
少なくとも、おおよそ20-30個程度は期待できると思います。
しかしちゃんと産卵できるかは環境にもよりますし、個々の性質にもよります。
産み渋りするものもいるため、卵が少ない場合もあるでしょう。
そして卵が必ず孵化するとは限りません。
約10日-3週間で孵化しますが、保管状態によって孵化しない場合があります。
卵が孵化しない原因は
- 温度と湿度が適温ではない
- 無精卵である
- 卵の保管状態が悪い
- 卵が傷ついている
などが考えられます。
温度が低すぎる場合は勿論、高すぎても孵化しません。
適温である23-25度を保ちましょう。
そして湿度ですが、乾燥しすぎていると卵の成長過程で水分不足となりそのまま亡くなってしまう可能性も高いです。
また、ちゃんと交配できていない場合はいくらたっても孵化しません。
割り出しは幼虫になってからが好ましいですが、卵の状態で割り出しを行う場合は潰したり傷つけたりしないように気を付けてください。
産卵中にメスが意図せず傷つけている場合もあり、そういった場合も孵化しないことがありますので卵の保管については十分注意してください。
まとめ
なかなか孵化しない場合、考えられる原因はたくさんあります。
一つでも多く孵化させるために、クワガタの飼育の基本を怠らず、温度管理や湿度管理はしっかり行うようにしましょう。