ヒラタクワガタは日本全土に生息していますが、特に西日本の暖かい地域に多いです。
高所よりも低所、ブナやオニグルミ、クヌギやコナラ、ヤナギの木があるところにいます。
採取の季節は5月中頃から10月初旬が適しています。
ヒラタクワガタは、越冬しますから、稀に時季が違っても、気温が高い日なら、うろついています。
時間帯は夕方から夜です。
昼間なら、樹液が染み出している木を見つけて、ウロを丹念に探します。
低い位置にいると思いがちですが、案外高いところにもいます。
いそうな木を見つけたら、低い位置から探して、見つからない場合は、木を蹴ってみて下さい。
振動を与えると、落ちてくることがあります。
この方法はヒラタクワガタの習性を利用した方法です。
また夜間だと、白いシーツなどの布を木と木の間に渡して、後ろから強いライトを当てると、ライトめがけて飛んできます。
最近ではほとんどがコクワガタですが。
ヒラタクワガタの後食
ヒラタクワガタが羽化してからエサを食べ始めることを後食といいます。
内臓が固まり成虫になった証です。
ヒラタクワガタが羽化してから後食を始めるまでの期間は、自然界では半年以上蛹室の中で休眠する場合もあります。
飼育下では、室温が大きく影響します。
菌糸瓶で育ててた場合は、1ヶ月から2ヶ月で取り出しすこともあります。
また、自然に出てくるのに任せる飼育者もいます。
いずれにしろ、その後2ヶ月程は餌は食べません。
動き出したら後食を与えます。
はじめのうちは、餌はほとんど減りません。
食べはじめて1ヶ月位で、通常量の餌を食べるようになります。
羽化をはじめてから、成虫になるまでは、環境の影響を受けますので、2ヶ月から半年と大きく開きがあります。
まとめ
餌はクワガタゼリーを与えるのが一般的です。
ブリーダーによってはオリジナルの餌で大きく育てている方もいます。
野生のヒラタクワガタは樹液を餌としていますが、産卵前は昆虫を襲うこともあるようです。
飼育下でも、産卵前には高ダンパクの餌を必要とします。
クワガタゼリーでも、高タンパクゼリーが用意されています。
餌の量は雌より体が大きい雄の方がよく食べます。
ゼリー以外の餌は、完熟バナナが好物で、野外採取の時にも使います。