今回は、ニジイロクワガタの羽化の時期や、羽化後の取り出し方法について調べてみました。

羽化の時期と羽化後

ニジイロクワガタ 羽化後 取り出し

ニジイロクワガタの飼育は、幼虫・産卵共に容易な種であるといわれています。

幼虫期間は個体差がありますが、早くて4ヶ月、遅くとも8ヶ月で蛹化し羽化します

蛹になって4~8週間で羽化します。

メスの場合、まれに「半年一化」と言って3ヶ月で蛹化し羽化する場合があります。

羽化後、成熟すれば自力で出てきます。

無理に掘り出す必要はありません。

自力で出てきたほうが身体的に丈夫です。

それでも、掘り出す必要のある場合は、羽化確認後、体が色づいて全体が堅くなっていることが掘り出しの一つの目安です。

羽化後、2週間以上(通常4~8週間)たってから掘り出します。

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取り出し方法

飼育用の「菌糸マット」や「ほだマット」の中から羽化した後の成虫を取り出す場合、柄の長いスプーンを使用します。

注意して菌糸マットの素材を掻き崩し、それらを容器外に取り除きます。

蛹室を破り中の成虫をスプーンに乗せて慎重に取り出します。

この方法は、羽化前に蛹室が壊れた場合にも用います。

蛹を飼育容器(ブロー容器やビン)から取り出す時、菌糸マットを掻き出し、壊れた蛹室の中から蛹をスプーンに乗せて慎重に取り出します。

蛹は人工蛹室に入れます。

人工蛹室をプラスチック容器(プリン容器など)に入れて温度管理をしっかりし、羽化を待ちます。

人工蛹室の作り方は、「羽化・取り出し」に記載しています。

 

※ブロー容器(モノタロウより抜粋)

【特長】

液体を入れて倒してもこぼれません。外気や虫、ホコリなどを寄せつけません。本体はテーパー形状で、空の時には入れ重ねができます。容器はブロー成形で本体と口部を一体化していますので、低温に特に強いので、冷凍保存に適しています。酸、アルカリや塩分、油などにもおかされず、錆や腐食の心配がいりません。

まとめ

ニジイロクワガタが、飼育用マット(菌糸マットなど)から出てくるところは、本当に感激でしょうね。

美しい成虫のニジイロクワガタがひょっこり土中(飼育マット)から出てくるのですから。

愛好者は、七色の変化を眺め観察するのが大きな喜びであるといわれます。

産卵し、孵化し幼虫となり羽化し、ようやく七色の成虫となるわけです。

飼育者は、これらの過程を観察しそれぞれの生態を実感することができますね。

山中伸弥博士がノーベル賞を授与された時、「ips細胞」の「細胞の初期化」ということが盛んに述べられましたが、昆虫の蛹化は、まさに細胞が初期化されることです。

幼虫と比べると、体の構造と外見をまったく変えて成虫になります。

本当に生命の不思議を感じますね。

飼育しやすい種なので、お子さんも飼育に挑戦できるでしょう。

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