クワガタの中でも最強の美しさを誇るのが、ニジイロクワガタではないでしょうか。
玉虫色の輝きは王者の気品と共に、富や幸福の象徴のようにも思えます。
原産国ではそれぞれ捕獲禁止や国外への持ち出しが禁止ともなっていますので、日本に出回っているものは日本で繁殖されたものであることが基本になっています。
希少なニジイロクワガタの飼育に挑戦している方へ、各疑問にお答えしたいと思います。
今回は蛹が動かないのは何故?という質問です。
それは何故なのでしょうか。
ニジイロクワガタの前蛹状態
大切に飼育しているニジイロクワガタの繁殖に挑戦した方なら、無事に幼虫へと変化した時の安堵感をご存知ですね。
さて、その幼虫がある日、姿かたちを変え始めたとしたら…。
続いて蛹になるということは頭では分かっているつもりでも、動かずにじっとしている様子を見ると不安を覚えてしまうようです。
蛹の姿を初めて見るという方も多いと思いますが、幼虫から蛹になる時というのは、まず前蛹の状態になります。
この前蛹のサインというのが、幼虫が真っ直ぐになり動かなくなります。
菌糸が活発になり容器の中が真っ黒になる場合もありますが、前蛹の状態はとてもデリケートな時期ですので、触ったり動かしたりせず静かに見守ってください。
もしもキノコが発生した場合は、蛹になるのを待ってから人工蛹室に移すとよいでしょう。
ニジイロクワガタの蛹の注意点
さて、前蛹の状態はとてもデリケートだと分かりました。
このまま無事に蛹になり羽化してくれることを期待しましょう。
ニジイロクワガタの前蛹状態の期間は、他の種類のクワガタと変わらず、3~4週間程度です。
蛹から羽化するまでの期間は、環境や温度帯によっても異なりますが、およそ一か月前後と言われています。
焦らずにのんびり様子を見守るのがストレスを与えないコツではないでしょうか。
先に書いたようにキノコが発生するケースなど、蛹室の形成状態が不良の場合は人口蛹室に移すことを考えますが、デリケートな時期ということも忘れずに…ケースバイケースということを頭に入れておきましょう。
まとめ
美しいニジイロクワガタが無事に成虫になるまでを見届けたいですよね。
幼虫から前蛹に変化する時というのは、そのピンと真っ直ぐになった姿に戸惑うことも多いのだそうです。
特に初心者さんの場合は不安になってしまうのだとか。
事前に生態を知っておくと、いざという時に慌てずに済みますね。