幼虫から育てる人はあまりいないかもしれませんが、飼育していれば性別が気になりますよね!?
実は、オオクワガタの幼虫の外見的な2つの特徴から雄と雌を区別することができます。
そこで今回は、雄と雌の見分け方のポイントを注意点とともに説明していきたいと思います。
雄雌判別の外見上のポイント1
オオクワガタの幼虫は白っぽい体色を基調としていますが、尾の先から3節目にクリーム色の器官(卵巣)が左右対になって見られます。
2令幼虫以上の個体であれば比較的簡単に肉眼で確認することができますが、個体差や食べている餌によっても違いが見られます。
一般的に、この器官は雌斑(メスハン)と呼ばれ、雌の幼虫を見分ける手掛かりにされています。
ちなみに雌斑は、黒っぽいマットを食べて育てられている場合は簡単に見分けることができると言われています。
しかし、菌糸ビンなどの肌色に近い環境で育てられている幼虫の場合は、雄と雌をなかなか区別しにくいそうです。
こんな時に役立つのが、次に紹介するもう1つの見分けるポイントです。
雄雌判別の外見上のポイント2
これもやはり個体差はありますが、頭部の大きさで雄と雌を判別することができます。
単純化して説明すれば、頭部の大きさが大きいのが雄、小さいのが雌です。
3令幼虫であれば、頭幅が1.1センチ以上あれば雄、0.8センチくらいであれば雌と判断できます。
ただし、飼育環境によって育ち方に差が出てしまいますのであまり一般化して考えると危険です。
例えば、栄養不良の状態で育った雄は3令幼虫で0.9センチ、菌糸ビンで飼育すれば雌でも平均で0.9センチになります。
ですから、比較する対象は同じ環境で育った者どうしを比べることがポイントになります。
菌糸ビンで育てられた幼虫とマットで育てられた幼虫を比較しても、あまり意味はありません。
まとめ
オオクワガタは、幼虫の段階で見た目によって雄と雌を判別することができます。
ただし、比べる際は同じ飼育環境で育ったものどうしで行うようにしましょう。
雄と雌を見分けるためのポイントは、雌斑の有無(2令幼虫以降)、頭幅の大きさの違い(3令幼虫以降)の2つになります。