ニジイロクワガタの中には、顎の大きな個体と小さな個体がいる様ですが、小さな顎を「短歯」、大きな顎を「長歯」と、それぞれ呼ぶそうです。

個体によって違いが出る「短歯」と「長歯」について、調べます。

「大歯と小歯」と「短歯と長歯」

ニジイロクワガタ 短歯 長歯

「大歯と小歯」と「短歯と長歯」とは、甲虫にみられる「顎や角の大きさの分類」として使われる言葉の様です。

そして、「大歯と小歯」に分類される種類と、「短歯と長歯」に分類される種類がある様です。

また、それぞれの「大歯と小歯」や「短歯と長歯」というのは、同じ種類で比べた場合であり、その種類の平均よりも「大きいか、小さいか」、または「短いか、長いか」ということだそうです。

大歯と小歯

大歯と小歯の違いは、個体の大きさに比例している様です。

大きな個体は大歯を持ち、小さな個体は小歯を持つといわれています。

一般的に説明しやすいとして例に上がるのは、「ノコギリクワガタ」の様です。

短歯と長歯の意味

ニジイロクワガタの場合は、内歯から先端までが短い個体を「短歯」、内歯から先端までが長い個体を「長歯」と見分ける様です。

ですから、その中間的に見える個体では、「中歯」と呼ぶ個体もある様ですが、その線引きは難しい様です。

※内歯といっても、内側に向いているわけではない様です。

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短歯と長歯の個体の違い

短歯と長歯の出現

「短歯と長歯の違いがどうして現れるのか」については、まだまだ謎が多い様です。

・遺伝の影響を受けている説(隔世遺伝の傾向があると考えられている)

・幼虫期の環境が影響している説

・餌が影響している説

※「飼育者が操作できる可能性があると考えられている説」も実際にはある様で、飼育経験者の中には、現に実験を試みた人がいる様です。

短歯と長歯の人的操作

短歯と長歯の出現に影響していると考えられている「人的操作」の中には、実際に飼育者が実験を行った記録も多数ある様です。

・幼虫からさなぎの時期に低温で飼育する

→20℃~23℃の環境を保つことで長歯が出やすかった

・菌糸ビンで飼育する

→マットでの飼育より、個体が大きく育つことで、長歯が出やすかった

・さなぎになるまでの時期を20℃前半で飼育管理する

→長歯が生まれやすかった

・さなぎになるまでの時期を20℃後半で飼育管理する

→短歯が生まれやすかった

 

これらの「短歯と長歯の人的操作」は、経験した飼育者の意見であり、温度だけで決定できるものではなく、与える餌(キノコの種類や量など)も影響している様で、「必ず」や「決定的」な方法とも言い切れないそうです。

まとめ

カブトムシやクワガタなどの甲虫類には、その顎や角を「大歯と小歯」と「短歯と長歯」に分けることができる様でした。

ニジイロクワガタの場合は、「短歯と長歯」に分類される種類だということが分かりました。

また、甲虫類は、成虫になってしまうと、それ以上の成長が望めないことが分かっているので、飼育者の中には、「短歯から長歯にする方法」を探ろうと、幼虫からさなぎの時期に、たくさんの数の個体を試してみた人もいるそうですが、長歯になるより、短歯になる率の方が高いという結論だったとありました。

長歯の個体を確実に誕生させる「決め手」というものが今はなく、これからもしばらくは、試行錯誤を繰り返すのではないかと感じました。

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