オオクワガタはかつては幻のクワガタと呼ばれており、天然個体は一時期見つけるのが難しく、容易に手に入らない時代もありました。
しかし、現在では外国産や人の手によって人工的に飼育・繁殖されたものが市場に出回り、ネットショップやホームセンターなどでも気軽に購入することが出来るようになってきました。
価格も一般的なもので1,000円くらいから購入でき、7cm~7.5cmくらいのペアなら3.000円もあれば購入することが出来ます。
飼育方法や繁殖の技術も現在ではほぼ確立されており、書籍やネットなどでも情報に事欠くこともなく、飼育グッズも充実しています。
またオオクワガタ自体も丈夫な方で、よほど劣悪な環境にしない限りは3年くらいは飼育することが可能です。
クワガタ飼育の世界は奥が深く熟練のブリーダーなども存在し、こだわりをもって美しい個体育成に心血を注いでいる方も少なくありません。
オオクワガタを通して奥深い飼育の世界に足を踏み入れてみませんか?
オオクワガタの血統とは??
年々、オオクワガタの最大記録が更新されています。
2017年10月昆虫雑誌で紹介されたオオクワガタのギネス記録が『90.5mm』とまさにモンスター級。
一昔前は80mm台のオオクワガタがもてはやされ、高額な値段で取引されていましたが、今となっては90mmの時代に突入したということですね。
記録が更新されるたびに「ありえない!」「交雑ではないのか?」と異論を唱える専門家もおり、10数年の間に目まぐるしく更新される記録に眉をしかめる方も少なくありません。
ブリーダーの間でもてはやされている『3大血統』というものがります。
89mm台を出している『能勢YG血統』と85mm以上を出している『川西MG血統』『久留米血統』です。
この3大血統を用いて日々研究がなされ、オオクワガタ最大ギネスの更新を目指すブリーダーたちがしのぎを削っています。
血統が重視されるのは、親の遺伝子を受け継ぐ個体を掛け合わせることで特徴を更に伸ばすことが出来るからです(大きさを伸ばしたいなら大きい個体同士を掛け合わせるなど)。
ブリーダーや愛好家によっては目指すものが違います。
大型個体、美形個体、極太個体など、それぞれに道を究める難しさがあり意味があります。
血統を熟知することにより目指している個体作出にどれだけ近づけるか。
まさに作品を作り上げる飼育者の醍醐味がオオクワガタ飼育に凝縮されています。
まとめ
オオクワガタ飼育には作出する個体の目的や目指すものによって、選ぶ血統や方向性が変わってきます。
ブリーダーはそれぞれの目的に合った血統を選択し、大きさなら〇〇、美しさなら✕✕と日々研究を重ねています。
こうしてみるとオオクワガタの飼育は多様性があり、楽しみ方も幅が広く奥が深いと言えます。
あなたはどんな個体を目指してみますか?
考えただけでもワクワクしますね!