オオクワガタの性格は大人しく、どちらかというと鑑賞がメインとなる飼育スタイルになるでしょう。
犬や猫などのスキンシップを取るペットではないので、過度のタッチングやケースから出して動きを楽しむ等の行為はやめましょう。
オオクワガタにストレスを与えないように環境を整え、暮らしやすくするのが飼育者の務めです。
クワガタはマイペースな昆虫なので飼育者の思惑とは裏腹に飼育マットの中から出てこず姿を現さなかったり、夜中に『ガサッゴソッ』と物音で寝ている飼育者を起こしたり気まぐれな一面もあります。
常に鑑賞できるとは限らないもどかしさを楽しめるようになったら、オオクワガタ飼育者としてレベルアップしたとも言えますね。
オオクワガタの幼虫
オオクワガタの幼虫はペットショップなどでも比較的手に入れやすく、飼育初心者の方は卵からよりも幼虫を購入し飼育を開始される方が多いようです。
幼虫単品ではなく飼育セットも各種揃っており、ネットなどの通販も賑わっているようですね。
オオクワガタの成虫の大きさを重視するなら、幼虫の時点でどれだけ大きくなれるかがポイントです。
なぜならオオクワガタは成虫になってからは大きくなることはありません。
脱皮などをしないことから蛹になった時点で成長は止まりますので、幼虫時にどれだけ効率よく栄養補給できるかが重要になってきます。
温度管理はどうする?暑さ対策は?
自然の中で生きるオオクワガタはイメージとしては30度を超える夏の気温でも元気に活動していると思いがちですが、実はそんなに暑さに強くありません。
私たちが良く見るクワガタの生息場所は木陰や涼しげな木の幹で、活動性を増す時間帯も夜間で日中に比べ気温が低い時間帯です。
オオクワガタも育成に適していると言われるのが幼虫期で18℃~20℃程度で高くても23℃~25℃程度です。
くれぐれも30℃を超える環境にしないことをお勧めします(オオクワガタが弱ってしまします)。
真夏で室内でも高温になると予想されるときは、事前の対策が必要です。
暑さ対策は外気を遮断し、ビンの周りを適切な温度にする必要があります。
タライや桶に水をはり菌糸ビンを入れて温度調整をしたり、日陰をつくり扇風機の風を当てる、クーラーを入れ温度設定をする(設定温度は室内基準ではなく菌糸ビン内の温度を優先する)などの対策をすることで未然に不測の事態を回避することが出来ます。
ただ菌糸ビンなどの移動に際し、衝撃や著しい傾きを与え幼虫にストレスを与えないことが大前提です。
まとめ
オオクワガタの幼虫は比較的お求めやすく初心者でも直ぐに飼育が始められます。
夏の昆虫だからと言って決して高温に強いわけではありません。
適正温度を把握して幼虫にストレスなく育てましょう!
室温が上がると予想されるときは菌糸ビン内の温度が上がらないように対策を講じることをお勧めします。
大事なオオクワガタの幼虫を夏の暑さから守り元気に育てていきましょう!