国産のニジイロクワガタは、通常60mm程度の大きさですが、まれに70mm前後の個体も見られます。
ニジイロクワガタの原産地は、オーストラリア東北部やニューギニア南部の熱帯地方です。
原産地に於ける野生種では、70mmを越える個体が多数確認されています。
ニジイロクワガタは、上手に飼育すると60mmを越えることも比較的簡単にできるといわれています。
菌糸(きのこ菌床)を使った飼育の方が大型化を期待できます。
大型個体の飼育方法
下記以外の飼育条件は通常個体の場合とほぼ同じですが、飼育者によってさまざまな工夫がなされ大型化を模索しています。
しかし、ニジイロクワガタの大型化の飼育方法はまだ確立されていないようです。
幼虫の飼育方法
- 菌糸びん(ブロー容器)を用います。
- 20℃ぐらいの低温で管理する必要があります。(通常個体の管理温度23~25℃)
- 孵化から成虫になるまで6~12ヶ月です。
- 菌糸マットを使用すると、大型化しやすくなります。
※ブロー容器(モノタロウより抜粋)
【特長】
液体を入れて倒してもこぼれません。外気や虫、ホコリなどを寄せつけません。 本体はテーパー形状で、空の時には入れ重ねができます。 容器はブロー成形で本体と口部を一体化していますので、低温に特に強いので、冷凍保存に適しています。酸、アルカリや塩分、油などにもおかされず、錆や腐食の心配がいりません。
まとめ
大型のニジイロクワガタは、近年、販売する目的で飼育されるようになりました。
大型のニジイロクワガタは高価で取引されているので、商業ベースの飼育に於いては、様々な工夫がなされているようです。
しかし、「低温で飼育する」「菌糸マットで飼育する」ということ以外、定説となるような飼育方法は確立されていないようです。
単色系ニジイロクワガタ(グリーンや黒や赤の単色の外見を有する個体)のように、血統によると考える飼育者もいますが確定的ではありません。
原産地の野生種は、70mmを越える個体が多く確認されているので、原産地に近い環境を再現できれば、大型個体を得られるのではないでしょうか。
これからニジイロクワガタの大型化にむけて飼育方法が益々研究されることでしょう。