クワガタのオスとメスの見分け方をご存知でしょうか?
オスとメスのそれぞれの特徴は品種によっても異なりますが、ニジイロクワガタの場合は、その判別が少し難しいと言われます。
クワガタの成虫は、メスよりもオスのほうが大きいのが一般的です。
角のように見える大顎もオスのほうが発達しています。
その点はニジイロクワガタも同じですが、大きさだけで判別するのは少し危険かもしれません。
何故なら幼虫時の栄養状態によって、その大きさが逆転してしまうことがあるからです。
ではそれ以外のオスメスの特徴的なことは、どのような点が挙げられるのでしょうか。
ニジイロクワガタのオスとメスの判別法その1
ニジイロクワガタの前羽根をよく観察してみましょう。
メスには前羽根に窪みのようなものが点々と列になり並んでいます。
これを点刻列と言いますが、オスにはこの点刻列がありません。
最も分かりやすい見分け方が、この前羽根の点刻列の部分と言われます。
前羽根以外にも、顎や頭部、脚などにも同じく点々の窪みが見られます。
オスの場合は全体的に凹凸がなく滑らかな印象があることを覚えておきましょう。
ニジイロクワガタのオスとメスの判別法その2
ここからは細部の観察が必要になるため、判別の難易度も高くなりますが、この機会に頭に入れておくとよいでしょう。
まずは角のように見える顎の部分の形状に注意します。
ニジイロクワガタに限らず多くのクワガタに共通することですが、メスは木を齧りやすいように太くて短い形をしています。
また、左右の噛み合わせがわざとズレて噛み切りやすい形になっています。
オスは木を齧らないため、ほっそりした印象です。
左右の噛み合わせもピタリと合っています。
続いて脚の部分に目を凝らしてみてください。
オスとメスではトゲのような突起のある箇所が異なります。
メスの中脚と後脚に見られる突起がオスにはありません。
まとめ
判別法を読むと、オスメスの見分け方は簡単そうにも感じられますが、実際の個体は特徴がバラバラなことがあり首を傾げてしまうことも多いのだそうです。
成虫になって卵を産むほうがメスだと言われれば、確かにそうなのですが、繁殖前に知っておきたいことですよね。
実際にニジイロクワガタのオスメスを育てた人の意見を参考にしてみるとよいでしょう。