クワガタの飼育で一番注意すべき点は、その飼育の温度帯です。
生物はそれぞれが順応してきた環境とそぐわない状況に置かれた場合、その種が絶たれてしまう恐れがあります。
何より温度帯は生命維持にたいへん重要なキーポイントになりますので、寒すぎたり暑すぎたりして個体に負担を掛けないように気をつけます。
ニジイロクワガタは比較的飼いやすい品種として知られていますので、あまり神経質にならなくても大丈夫ですが、マメな温度調節は忘れないようにしてください。
ニジイロクワガタの成虫飼育の温度
平均して２２～２４℃くらいの温度を保つのがよいとされていますが、季節によっては異なる場合もあるようです。
夏場でしたら18℃～28℃くらいを目安にして、飼育する個体にとっての適温がどのくらいかを、注意深く見守ってみてはいかがでしょう。
最近は特に気候が安定しないせいか、気候や湿度の関係で適温が上下するケースが見られます。
また、夏場は直射日光の当たる場所での飼育は禁物です。
飼育ケースの温度が急上昇し、命の危険に繋がります。
適切な飼育場所を事前に決めておき、むやみやたらと動かすのは禁物です。
掃除の際に家族が日なたに移動してそのまま忘れる、というケースも多々ありますので気をつけましょう。
ニジイロクワガタの産卵の温度
ニジイロクワガタの産卵は温度設定を適温に調整すれば、年間通していつでも産卵が可能です。
温度設定は23～25℃前後とします。
発酵マット、または産卵木をセットして、無事に産卵してくれることを祈りましょう。
温度以外にも適切な湿度を保つように注意します。
発酵マットの場合は、手で握った時に固まるくらいに加水調整し、飼育ケースに固めに敷いていきます。
産卵木には害虫が付着している場合があるので、加水した後に日陰へ持っていき、陰干しした後に使用することをお薦めします。
まとめ
ニジイロクワガタはそれほど神経質に考えなくとも飼育が可能な品種と言われています。
それでも守るべきは適温ということですから、どんなに忙しい毎日でもマメな温度点検と調節は忘れないようにしなくてはいけませんね。
誰でも最初は初心者からスタートします。
クワガタの命を慈しみながら、季節や温度を負担なく過ごさせ、飼い主自身も飼育を楽しむことが一番ではないでしょうか。
