ペアリングとは繁殖のためにオスとメスを同じケージに入れて同居をさせることをいい、これはニジイロクワガタが通常は単独行動をしているため、性別が違っていても一つのケージに同居しての生活を行っていないからです。

このペアリングによって子孫が残るかどうかが決まってしまうので、現在のように生息地の外国から日本に入ってこない状況では、現存する日本の個体によって数を増やすしかありません。

見る人を魅了するほどに美しいニジイロクワガタですから、ペアリングを成功させてもっと個体数を増やすことができると良いですね。

今回はニジイロクワガタのペアリングで必要になる時間がどのくらいか紹介しますので、少しでもペアリングの成功に繋がってくれれば嬉しいです。

ペアリングとして必要になる時間

ニジイロクワガタ ペアリング 時間

ニジイロクワガタは通常は単独行動をしているので、オスとメスであっても同じケージに入れるとケンカを起こす可能性があります。

しかし体が成熟して繁殖する時期になると、同居をさせることができるようになります。

しかしこのペアリングは時間による調整がとても大切になってきて、それを怠るとペアリングの失敗どころかどちらかが負傷するような事態になったりするので、飼い主は慎重に行動しなければいけません。

オスとメスの体が成熟した頃にペアリングを開始しますが、このペアリングはその成果に関係なく最長でも一週間程度で解消し、元の単独生活に戻してあげて下さい。

つまりペアリングとして必要になる時間とは一週間ということになり、この時間を守らなければいい結果になることはあまり無いと言ってもいいでしょう。

大人しくて飼いやすいとされているニジイロクワガタですが、繁殖活動をしている間のオスは気が荒くなっているとうのを知っていて下さい。

繁殖が確認された場合にペアリングの解消はいつ行えばいいのか

ニジイロクワガタの繁殖活動は10分程度とされていて、繁殖をしているところを確認できることは難しくなっています。

しかし繁殖がうまくいったオスとメスはとても仲良くなっていて、エサを一緒になって食べていたりするので事後であれば確認方法は楽になっています。

繁殖が成功したらメスは産卵のために体力をつけてもらい、余計なストレスが溜まらないように元の単独生活に戻してやらなければいけません。

ところがオスは繁殖を積極的に行う性格を持っているので、既に繁殖が終わってメスがこれ以上の繁殖を求めていなくても、再び繁殖しようとします。

この行動はメスに負担を生じるだけです。

繁殖が確認されたらペアリングは解消しなければいけません。

直ぐに行ってもいいのですが、環境を変化させるとこれもメスのストレスとなってしまうので、1日か2日はそのままペアリングを続け、それからオスを別のケージに移動させましょう。

その際にオスが繁殖を求め、それに対してメスが逃げ回っていたら飼い主がメスを守ってあげて下さい。

あまりにしつこかったら、強制的に退去させる方がメスのためです。

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ペアリングを解消してからの飼い主のやるべきこととは

繁殖がうまくいけば、あとはメスに安心して産卵してもらうだけです。

しかしどんな生物でも子供を産むというのは体に強い負担がかかってしまうので、その負担を軽減させるのは飼い主の責務となってきます。

メスには産卵するために必要な体力を維持してもらうために、安心して生活できる環境を提供してあげなければいけません

室温を25℃前後に保ち、急激な温度変化は厳禁です。

メスは1~2か月ほど産卵期間が必要になり、その間に産卵のための準備を始めだします。

産卵方法は木や産卵シートに卵を産み付けるのですが、そのための穴を開ける作業を開始します。

木は穴を開けやすくするために表皮を取り除いたり、寄生虫などを駆除するために水に漬けておくことが必要です。

そして食欲が旺盛になるので、餌もそれに見合った量を提供してあげて下さい。

オスは繁殖が一度成功しても次の繁殖も可能なので、別のメスとペアリングをさせて繁殖を行ってみることもできます。

まとめ

ニジイロクワガタは大人しくて飼いやすいという声が飼い主から多く出ていますが、ペアリングだけは扱いが難しくなります。

飼い主が目を離すとオスがメスを攻撃していたりする場合もあるため、ペアリングを実行するにあたって細心の注意を持っていなければいけません。

成虫になってくれれば美しい姿を堪能できるのです。

少しくらいの苦労をした方が、楽しみも大きくなるのではないでしょうか。

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