蛹化とはなんでしょうか。
そして、ヒラタクワガタ の蛹化時期や蛹化の時の注意点はなんでしょうか。
ヒラタクワガタの蛹化について勉強していきましょう。
蛹化とは?
完全変態(正常な生育過程で形態を変えること)をする昆虫が、幼虫から蛹(さなぎ)になる時に行う脱皮や変態のことを蛹化(ようか)と言います。
昆虫の種類により蛹化する前に繭(まゆ)を作って、その中で蛹化するものもいます。
蛹化する前に前蛹と呼ばれる状態になって体が動かなくなりますが、刺激を与えると嫌がるような動きをすることがあります。
その後に、脱皮が行われて蛹になります。
蛹になった段階で外部形態的には成虫の姿を折りたたんだような姿になりますが、内部構造の大部分は蛹の期間中に新たに形成されます。
蛹は時間が経過すると、次第に着色しますがこれは内部に成虫の体が出来て、その体表の色彩や模様が透けて見えるからです。
ヒラタクワガタの蛹化時期は?
春先に産卵させたものですと、早ければ8月には蛹化が始まります。
蛹化時期は振動や刺激にデリケートなため、できる限りそっとしておいてあげましょう。
幼虫は、楕円形の蛹の部屋を作り始めます。
蛹室を作り終えた幼虫は、体がシワシワになって中央で棒状になります。
数日間そのままですが、やがて乳白色の蛹に変化します。
蛹の期間はおよそ2週間~3週間くらいです。
管理温度や個体の大きさにより、蛹の期間が長くなる場合もあります。
蛹化の時の注意点は?
蛹化は羽化目前の状態で、幼虫が徐々に濃く色付いて固くなり動かなくなるのが特徴です。
幼虫付近のマットが固まってくるので、マットを見ても蛹化するのが分かるります。
幼虫が飼育ケースやビンの底などで蛹化していたら、気を付けないといけないことがあります。
それは、幼虫の周りで発生する水分がマットに吸収されずにビンやケースに水滴として残ってしまい水滴を残したままにすると、羽化した時に羽が上手く開かないようなトラブルが起こる可能性が高くなってしまうからです。
毎日観察を行いビン底でヒラタクワガタの幼虫が蛹化しているのを見付けたら、ゆっくりとビンやケースを逆さにして水滴がビン底に残らないようにしてあげて下さい。
蛹化期間は、衝撃に弱いので刺激を与えないようにするのが注意するポイントになります。
まとめ
ヒラタクワガタの幼虫の蛹化時期は、とてもデリケートな時期なんだなと思いました。
刺激を与えないように、そっとしておくことが大事なんですね。