美しいクワガタと言われれば、まずニジイロクワガタが出てくる方も多いのではないでしょうか。
ニジイロクワガタはオセアニア、ニューギニア南部、オーストラリア北部に生息する、文字通り虹色に輝くクワガタムシです。
世界一美しいクワガタムシと言われています。
ニジイロクワガタってどんなクワガタ?
クワガタの中では特に長寿な種類で、寿命は1年以上あります。
8-10ヶ月の幼虫期間を経て、成虫になってから1年から1年半は生きますし、比較的飼育しやすく産卵もさせやすい、何よりとても美しいのでとても人気です。
ニジイロクワガタのオスは大型なもので60mm以上に成長するものもいて、ギネスに登録されている最大のものは70mmとなっています。
形はカブトムシに少し似ていますが、カブトムシの様に夜に活動せず日中に活動する種類です。
価格はペアで3,000円から4,000円で売られていることが多いですが、体の大きいものになると6,000円以上するものもあります。
なぜニジイロに見えるの?
ニジイロクワガタは温暖な地域に生息しているクワガタです。
日中活動していると、強烈な日差しを浴びます。
そのため身体は、熱を吸収しにくい色の方が生きやすいのです。
しかしなぜニジイロなのでしょう?
なぜあんなに不思議な色に見えるのでしょう?
実は殻に色がついている訳ではなく、殻を形成しているキチン質という層が光を反射して、その反射でニジイロのような色があらわれています。
個々の凹凸や、層の厚みによってもそれぞれ違う色に見えます。
コガネムシ等も、同様の理由でニジイロのように見えます。
ブルーがいるって本当?
ニジイロクワガタの色には、ノーマル、グリーン、レッド、ブラックがあります。
前述したとおり、個々によって光の反射がかわり、色の見え方もかわります。
中にはスーパーレッドと呼ばれている様な赤みが特にはっきりと強く表れているものや、スーパーグリーンという種類もあるようです。
熱心なブリーダーさんは、交配を重ねてノーマルではなく単色に生まれる個体をキープしています。
ノーマルからグリーンやレッド等の単色を産ませることは難しいでしょう。
珍しい色ではブルーもありますが、こちらはそうそうお目にかかれません。
せいぜい、青っぽく見える…という程度のものが多いです。
ブルー血統と言われていても、生まれてみるとやはりグリーンだった…ということも多々あるようですね。
まとめ
貴重な色のニジイロクワガタを飼いたい!と思われる方も多いと思いますが、何色が生まれるかワクワクしながら待つことも楽しいですよね。
何色だとしても世界一美しいクワガタですから、是非大切に育ててください。