標高の高いところに生息しているといわれているミヤマクワガタですが、日本に生息しているミヤマクワガタと言えば、体表に褐色の毛が生えており、頭の部分が膨らんでおり、大きな顎を持っているものが見かけられます。
では、世界にもミヤマクワガタはいるのでしょうか。
また種類はどのくらいあるのでしょうか?
今回は、海外に生息しているミヤマクワガタの種類について紹介します。
ミヤマクワガタの種類は?
ミヤマクワガタは、どんな種類があるのでしょうか?
ミヤマクワガタには、大顎の形などの違いから大きく分けて3種類あるといわれています。
『里型』、『フジ型』、『エゾ型』といわれる3種類です。
まず、基本型といわれる『里型』について。
これは大顎の付け根部分に近い、第一内歯と第三内歯が同じくらいの大きさで、どちらもそれなりに発達しているといわれています。
また、大顎の先端部分も二股になっているといわれています。
次に、『フジ型』ですが、第一内歯の部分が著しく発達していて、大顎をつまんで挟めると、内歯同士がかち当たるといわれています。
ですが、第三内歯は発達していなくて先端部分は、『里型』のように二股になっていなといわれています。
そして3つ目の『エゾ型』は、『フジ型』とは逆で、第三内歯は発達していて、2股になっていますが、第一内歯は発達していないといわれています。
以上が、ミヤマクワガタを大きくわけた3種類の特徴です。
世界のミヤマクワガタ
では、世界にはどんなミヤマクワガタがいるのでしょうか。
まず、『ヨーロッパミヤマクワガタ』と呼ばれるものです。
これは文字通り、ヨーロッパに生息しているミヤマクワガタであり、別名『ユーロミヤマクワガタ』とも呼ばれるそうです。
日本のミヤマクワガタよりも大きく、最大で90mmほどのものもいるヨーロッパ最大の昆虫ともされています。
次に、『ヘルマンミヤマクワガタ』と呼ばれるものです。
これは、中国南部の高地に生息しているといわれています。
全体的に細く、長くすらっとした大顎が特徴的なミヤマクワガタです。
このほか『台湾ミヤマクワガタ』、『プラネットミヤマクワガタ』、『ラミニフェルミヤマクワガタ』などがいるといわれています。
まとめ
以上、海外のミヤマクワガタや種類について紹介しました。
顎の形状から大きく三種類にわけられるというのは、初耳だった方も多いのではないでしょうか?
ちなみに日本に生息しているミヤマクワガタは、『ミクラミヤマクワガタ』といわれているそうです。
今回で少しはミヤマクワガタについて理解を深めていただけたらうれしいです。