クワガタは木の中で羽化し、7月ごろ、成虫の姿になって出てきます。
しかし、中にいるはずなのに出てこないものもいます。
どうしてでしょうか。
今回は、クワガタの羽化と外に出る時期について調べてみました。
クワガタの一生
クワガタは卵から生まれ、幼虫、サナギ、成虫へと姿形を変えて成長します。
これを変態といいます。
幼虫の時期が1年のものもいれば、2~3年のものもいるため、種類によって寿命はさまざまです。
幼虫期間が長いものの方が大型の成虫となる傾向があるようです。
成虫になるまでは木の中で過ごし、初夏~秋期にかけて羽化し、外に出てきます。
羽化と外に出る時期
最も一般的なクワガタムシは2年の幼虫期間を終えて晩夏に羽化し、そのまま冬を越し、翌年の夏になると外に出てきます。
一方で、羽化した年に出てくるものもいます。
これは、種類や生育条件によって変わってきます。
たとえば、6月にサナギになって7月に羽化して出てくるものもいれば、9月にサナギになって10月ごろ羽化し、翌年の7月に出てくるものもいます。
このように、成長する速さが違っても、成虫として生活を始める時期はみんなそろうようになっています。
羽化していたら取り出していい?
羽化とは、サナギが変態して成虫になることです。
クワガタは朽ち木の中でこの変態を遂げます。
羽化を終えた姿は一見立派な成虫にみえます。
でも、まだまだ体ができあがっていません。
体が色づくのに1日かかり、体が完全に固くなるまでには1ヵ月ほどを要します。
また、体内も完全にできあがっていないので、活発に動き出すまではそっとしておいてあげましょう。
冬期のクワガタ
冬を越すクワガタも多いため、冬に住処を探せば見つけられる可能性があります。
しかし、朽ち木などを割って観察したり取り出そうとしたりすることはクワガタの大事な生活の場を奪うことになってしまいます。
自然の流れに逆らわず、自ら外に出てきたクワガタとの出会いを大切にしたほうが、末永くクワガタとの生活を楽しめるでしょう。
まとめ
クワガタには種類によっていろんなサイクルがあることがわかりました。
なかには長い時間をかけて成長しても、不運なことに一度も外に出ることなく亡くなってしまうものもいます。
格好良くて強そうなクワガタですが、目につかないところで頑張って成長しているのだと思うと感慨深いものがあります。