ペットが話せたらどんなに飼育しやすいでしょね。
せめて、暑いとか、寒いとか、お腹が空いたって言って欲しいものです。
飼育の歴史が長い生物だと、データがたくさん有りますから参考になります。
クワガタ虫は益虫でも害虫でもないので、研究された歴史は浅いのです。
コオロギや鈴虫などの鳴く虫は、古くは平安時代の貴族に愛好家がいたようです。
クワガタは調べても、具体的なことはあまり出てきません。
たとえば飛行距離や、食べる量、必要な栄養素、好みの餌など、情報が少なかったり、大雑把ですね。
オオクワガタが元気がない理由
クワガタは、仰向けにひっくり返り、手足を折りたたんで動かない状態を作ります。
一瞬驚くと思いますが、元気な証拠です。
この仰向けになって動かない状態は習性なのです。
鳥がクワガタの天敵で、鳥はクワガタを捕食します。
鳥が止まった木の震度を感知すると、すぐに手足を引っ込めて、木から落下して動かないことで、敵から身を守るのです。
クワガタを採取する方法として、木を蹴るのは、この習性を利用した訳です。
防衛本能ですね。
ですから、飼育ケースの中で、人が触ったり、蓋を開けたりすると、このような擬態をします。
購入するときの目安にしてもいいでしょう。
元気な故に、敏感に危険を察知するのです。
では実際に動かない個体は突いたところで、ひっくり返ったままです。
この個体を復活させるのは簡単です。
ティッシュを挟ませてみましょう。
挟んできたら元気です。
また、オオクワガタは元々動き回りません。
飼育し始めたばかりのオオクワガタが動き回るのは、住み心地のいい場所を探しているのです。
落ち着く場所が見つかればじっとしています。
まとめ
オオクワガタは、立派な羽も、立派な歯も持ち合わせています。
そして、2年、3年と生きることもあります。
飼育していく過程であまりに動かないので心配になりますが、オオクワガタが動き回るのは、縄張りを守るため、子孫を残すため、餌を食べるためです。
動かない=元気がない、には繋がらないのです。
また夜はごそごそ動いています。
春から夏も活動します。