クワガタの幼虫を飼育する時に、マット飼育や菌糸ビン飼育を行うのですが、マット飼育と菌糸ビン飼育ではどのような違いがあるのでしょう。
今回は、菌糸ビン飼育について説明します。
ヒラタクワガタのマット飼育と菌糸ビン飼育の違いは?
マット飼育は、菌糸ビン飼育と違って菌糸の劣化や菌糸の掻き混ぜ行動を気にすることなく、低コストで気軽にヒラタクワガタの飼育が出来ます。
手軽でシンプルに飼育したい場合や、ヒラタクワガタが菌糸ビンで菌床の掻き混ぜを起こしてしまった場合の飼育にマット飼育は最適です。
マット飼育は、菌糸ビン飼育に比べて成長速度が少し遅くて、二齢幼虫から終齢幼虫への爆発的な伸びがありませんが、ヒラタクワガタの場合は、マットでもじっくりと大きく育ちます。
菌糸ビン飼育とは?
菌糸ビンとは、きのこの栽培に使用されるヒラタケ・オオヒラタケ・カワラタケなどの菌床をクワガタの餌として改良して作られています。
菌糸ビンは栄養価やおがくず、含水率など成長に最適な状態に整えられている物が多く、爆発的な大きさに育つことが見込まれます。
また、マット飼育に比べて菌糸ビン飼育は成長速度も早いです。
菌糸ビン飼育のポイントは?
菌糸ビンの基本的な使い方は、菌糸ビンは3ヵ月に1回の交換が目安になります。
菌糸の種類にはヒラタケ・オオヒラタケ・カワラタケなど使用するのが一般的なようです。
幼虫飼育の過程で菌糸の種類を変えてしまうことは、幼虫が変化に馴染めなかったり拒食を起こしてしまうこともあり、あまり望ましいことではありません。
菌糸ビンは中の様子がよく見えるものが良いようです。
などが菌糸ビン飼育のポイントになります。
菌糸ビン飼育の注意点は?
ヒラタクワガタの幼虫は成長が早い分、早く菌床の掻き混ぜを行なって縮んでしまう場合もあります。
菌床の掻き混ぜを放っておくと、幼虫が縮んでしまうだけでなくて羽化不全や成虫にならないリスクが増えてしまいます。
菌床掻き混ぜをするようなら、菌糸ビンからマット飼育の切り替えをしましょう。
また、25℃を超える高温下の飼育では、早期羽化だけでなくて菌糸ビンの劣化を招きます。
まとめ
マット飼育と菌糸ビン飼育にはそれぞれ短所と長所があるので、短所と長所を比べながら飼育方法を選んでヒラタクワガタの飼育を楽しんで下さい。