ミヤマクワガタの飼育にチャレンジしている方なら、温度管理についてよくご存知と思います。

夏場や暑い時期などはエアコンで管理する方法が一般的ですが、寒い時期の越冬の仕方についてはどうでしょうか。

よく分からないという声も多く聞かれます。

その前にまず、ミヤマクワガタの寿命について知っておきましょう。

国産のクワガタの場合ですと、最も寿命が長いのがオオクワガタでおよそ3年以上、続いてコクワガタが1年以上、ヒラタクワガタが半年くらい、ミヤマクワガタは3か月~長くても半年程度と言われています。

春を待たずに命を終えることになりますが、その幼虫期間は長く、成虫になるまでにおよそ2年ほどかかります。

ミヤマクワガタの幼虫は越冬させることが必須となりますので、その方法をお教えいたします。

ミヤマクワガタの越冬について

ミヤマクワガタ 飼育 越冬

先に書いたように、ミヤマクワガタの成虫は越冬しないということになりますが、ある条件下では可能と言われます。

実際に飼っている方から、11月に入っても元気に活動しているとの話を聞いたことがあります。

越冬しない個体と越冬する個体が存在するのは何故なのでしょうか。

その答えは、共寝や産卵を行ったか否かにより、子孫を残したミヤマクワガタはそこで命を終え、そうでないミヤマクワガタは越冬することが可能なのだとか。

それには生物の本能的な部分である、種を保存する働きが作用しているのではないかと考えられています。

どうでしょう、神秘的と思いませんか。

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ミヤマクワガタの幼虫の越冬と温度

ミヤマクワガタの幼虫の越冬の飼育法に話を戻します。

まず飼育温度のおさらいですが、夏場は20℃~23℃くらいが、成虫、幼虫共に適切な温度帯となります。

10月以降になったら常温に管理し、多めの湿度を保つようにします。

温度が10℃を下回ると冬眠状態になりますので、全ての活動を休止してしまいます。

そのような状態でも問題はありませんが、15℃程度の環境を整えるようにすると餌を少しずつですが食べてくれます

そうして栄養補給をしながら、冬の季節にも順応する飼育法というのはミヤマクワガタにとって理想的と言えるでしょう。

俗にセミ化と呼ばれる蛹化しない現象を避けて、大きな成虫に育ってくれます。

まとめ

越冬の話から生物の神秘な部分にも触れることができました。

実際に飼い始めた方なら、そのへんのこともよくお分かりではないでしょうか。

成虫を手に入れたら、是非産卵にチャレンジして飼育を続けてみてください。

きっと色々な発見がありますよ。

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