菌糸瓶はネットなどでも購入できますが、1匹の幼虫を飼育していくのに菌糸瓶を何度か交換をする必要があるために菌糸瓶を作ってみたいと思う人もいるでしょう。
また、菌糸瓶の交換の時期はだいたいの目安が3か月ごとの交換ですが、飼育の温度によっても差があります。そこで、菌糸瓶の作り方と交換の時期について書きました。
菌糸瓶の作り方
用意するもの
菌床ブロック(市販)・洗面器のような入れ物(ボールでも可)・すりこ木のような丸い棒(菌床を押し込めるときに使います)・菌糸瓶に使う瓶(200CCから1500CCぐらいのコーヒーの瓶などの容器が適しています。)・菌糸瓶に合う蓋(蓋には一か所から三カ所ほど穴を開けます)・菌糸瓶と蓋の間に挟むフィルター用に使うキッチンペーパーなど・添加剤。手袋。注意点:菌糸瓶を作る時には石鹸でよく手を洗い清潔な場所で作りましょう。
手順
手袋をして作業を進めていきます。
1.菌床ブロックを洗面器に入れて回り覆っている白い菌床の部分をかき取ります。白い部分が菌糸瓶に入ることで劣化が進むのでしっかり取り除きましょう。
2.菌床を手で細かくほぐしていきます。ここで添加剤をいれて菌床とよく混ぜてください。ただし、添加剤は入れすぎると菌床の劣化を早める原因になるので注意してください。
3.次に菌糸瓶の中にすりこ木などで少しずつ入れ押し込みながら、隙間ができないよう堅くどんどん詰めていきます。
4.蓋に穴を空けてペーパーを間に挟んで蓋を閉めます。出来上がったら、室温25度にして数日置いておきます。季節にもよりますが瓶全体が白くなったら完成です。
菌糸瓶の交換する時期の目安
一番わかりやすい時期は菌糸瓶の状態です。菌糸瓶は、使う前はまっ白な状態です。その中に幼虫を入れると、だんだん白い部分がオガの色に変わって幼虫が食べたところが黒くなってきます。
交換時期の目安のポイントは、この黒い部分が3割近くを占めてきたら交換の時期です。
また、表面上は黒くなった部分が多くなっていても、ひょっとしたら内側の部分だけを食べているときもあります。見た目では判断できないときには、蓋を開けて中を確認してもいいかもしれません。黒い部分がもっと多くなると菌床部分がなくなって残っているオガだけ食べていくのでオガが減ってきます。
また、菌糸が縮み隙間が見えたり菌糸瓶の底に水がたまっている状態も交換の目安になります。
まとめ
交換の目安が見えてきているのに、そのまま放置しておくとそこまで頑張って大きくなった幼虫が縮んでしまうことにもなります。
交換時期を逃さずに交換しましょう。また、ごくまれにカビが発生することもあるようです。カビはなかなかあなどれません。カビの部分を取り除くことができないときには交換したほうがいいかもしれません。