ニジイロクワガタは、名前の通り大変美しい上翅を持つ甲虫です。
この様に美しい甲虫は、日本ではタマムシを連想させますが、実は、タマムシよりも艶やかで世界中の人々が飼育を憧れるクワガタの一種だということです。
まずは一つ、ニジイロクワガタの見た目の特徴を上げましたが、ほかにはどの様な特徴があるのか調べます。
ニジイロクワガタの見た目
・ニジイロクワガタは、大きいと65mmを超える個体がいる
・名前の通り「虹の様に輝く上翅」を持つ
・顎は、2本の角を持つカブトムシの様に見える
・国内のペアリングは、自然界にはない色(赤色、緑色、黒色など)を生み出した
・あまりに動かないために、命がもはやない様に見える(誤解される)場合が多い
・愛好家の中では、「癒し系クワガタ」と呼ばれている
ニジイロクワガタを取り巻く環境
・外国産(ニューギニア、オーストラリアなど)で、輸入は禁止されている
・国内流通の個体は、もともとは外国産でありながら、国産(国内生産)だといわれる
・国内では個人的や販売目的のペアリングが主流となっている
ニジイロクワガタのペアリングと寿命
・後食が済んでいれば、すでにペアリングする能力があるといわれている
・後食を始めてから半年前後のペアリングがおすすめだ
・ペアリングは、1週間ほどを目安に行い、そのあと、メスは産卵セットへ移す
・寿命は甲虫の中でも長い方だといわれている
・メスの体(体力の消耗)を気遣って、ペアリングは3か月前後空けるのが良い
ニジイロクワガタの適温
・産卵に適した気温:おおむね25℃前後
・幼虫の時期の適温:おおむね23℃~25℃
※暑さには強いが、30度を越えない様にした方が良い様です。
・さなぎの時期の適温:おおむね23℃~25℃
※暑さには強いが、30度を越えない様にした方が良い様です。
・成虫の適温:おおむね20℃~25℃
※20℃を下回ると動きが鈍くなり、動かないこともある様ですが、18℃でペアリングが成功した経験記録があるために、多少の低温でも大丈夫ではないかと考えられています。
ニジイロクワガタの食欲
・成虫になってしばらく時間が経つと食欲は最高潮に達する
・越冬前には、夏と比べた場合では食欲が落ちる
・メスの場合は、産卵の時期に(直前に)食欲が最高潮になる
※この時期のメスは特別で、産卵に必要なタンパク質を欲するのか、樹液以外の「生き物(昆虫の幼虫など)」を食べるといわれている
・体の大きな個体ほど、食欲は旺盛だといわれている
まとめ
ニジイロクワガタは、その見た目の美しさから、世界的にも人気が高いことが分かりました。
また、元々の生息地(原産国)では、輸出を禁止している様ですから、今市場に出回る個体は、原産地の個体をもとにペアリングで生まれた「次世代の個体である」といっても言い過ぎではない様でした。
ニジイロクワガタは攻撃的な種類と違いほとんど動かない様で、比較的ペアリングを始めとする飼育も簡単なために、初めてクワガタを飼育してみたいと思った人にでもおすすめの様です。
ニジイロクワガタに適しているといわれている温度は、人が快適と感じる温度と近いため、特別な設備も必要がないことが分かりました。
ニジイロクワガタは、特にメスの産卵直前の食欲が旺盛で、この時期には、生きた昆虫の幼虫なども食べるということには、普段樹液を舐めて生活しているイメージとは程遠いと感じました。
一般的には、国内で生息する個体よりも、海外で生息する個体の方が、食欲はある様です。