今回は、ニジイロクワガタには「アバレ」という現象があるそうで、それはどういうことなのかと調べてみました。
「アバレ」=「暴れ」らしいです。
では、それがどういうことなのかを説明していきましょう。
「暴れ」とは
ニジイロクワガタの幼虫飼育の中で特徴的なことは、3齢幼虫の(大きくなった)頃、蛹になる前に菌糸ビンの中で“暴れ”ることがあるという点が挙げられます。
これはかなり有名なことらしいです。
これは何なのか?
どうすればいいのでしょうか?!
クワガタのアバレには、いったいどんなパターンがあるのでしょうか?
よくあるパターンを見てみましょう。
① 酸欠によるアバレ
② エサの種類変更による拒食反応によるアバレ
③ 幼虫の病気によるアバレ
④ 蛹化前のアバレ
主な要因はこんな感じだと思われます。
④以外は、明らかに成長過程での不具合によるものですので、すぐに適切な対処が必要です。
③に関しましては、事実上あきらめるしかない場合が多いです。
蛹化前のアバレ
ここでは「蛹化前のアバレ」について書いていきます。
これ自体は、ニジイロクワガタ特有のもので大きな心配はいりません。
一応の対策として、新しい菌糸ビンに移すのではなく、微粒子のマット(くわマット等)に移し替えるという方法がありますが、おそらくまた同じ行動をくりかすと推測されます。
すぐに収まるとか、暴れなくなるということではありませんが、うまくいけば徐々に暴れは治まっていくでしょう。
3齢期になり、黄色味を帯びてきた幼虫がこのような行動を起こしたら、蛹化前の「暴れ」かもしれないと推測し、そのまま見守ってあげてください。
通常なら遅くても10日くらい経てば蛹室を作り始めるはずです。
どうしても暴れがひどくて、いくら待っても落ち着かない場合には、少し管理温度を低め(マイナス3~5℃)にすると落ち着くこともあります。
ちょっと設定温度が、暑すぎるのかも知れません。
また、幼虫が菌糸ビンの上の方に上がってきたりした場合は、一度ビンの中を確認して、ビンの中が濡れたり、水が溜まっていないか見てください。
そういう場合は、酸欠状態など別の要因が考えられますので注意が必要です。
ですが、暴れれば暴れるほど、幼虫は体力を消耗し体が縮んでしまいます。
大きな成虫を目指している飼育者の方にとっては、大変困ることかもしれません。
まとめ
今回、ニジイロクワガタの「暴れ」について調べてみましたが、特有の現象みたいですね。
すごく暴れるときもあれば、暴れないのもいるようです。
でも酸素欠乏等でない限りは、そう心配はいらないということなので安心しました。
“暴れることもあるわ~!”くらいのおさえでいいのではないでしょうか?
「暴れ」たら、ああ来た来た、アバレ現象ね。
きっと、それは、蛹・成虫になるために必要な現象なのかも知れませんね。