性格というのは人間だけが持っている特性ではなく、一定以上の知能を有している生物であれば、どんな生物も持っているものです。
昆虫のクワガタも同様で、その種類によって性格の違いというものが存在しているので、クワガタを飼おうとする人はその性格を知らなければ飼育が難しくなります。
今回は人気の高いニジイロクワガタの性格について紹介しますので、飼育の時に役立てて下さい。
クワガタの個体差による違いとは
クワガタは幾つもの種類がいて、その種類ごとに性格に違いが有ります。
一般的には体の大きな種類は気が荒く、小さいものは大人しいとされていますが、それも全てに当てはまるわけではありません。
気が荒い種類は攻撃的な性格であり、同じケージの中に気の荒い同種のクワガタを入れるとケンカが絶えなくなりますし、一方が大人しい性格をしていると攻撃を受け続けてしまうだけです。
クワガタは基本的に単独行動をする昆虫なので、同じケージに複数を入れて飼育するには飼い主がケンカが起きないように注意する必要があり、できればしない方がいいでしょう。
ニジイロクワガタの性格
ニジイロクワガタは幼虫のころは盛んに動き回りますが、成虫になると活発には動かなくなります。
あまり動き回らない種類は大人しい性格を有しています。
ニジイロクワガタの成虫は餌を食べる以外はほとんど動かず、そのままの状態で固まったままになることも頻繁にあるので、飼い主をヒヤヒヤさせてしまいます。
活発に動こうとしないので他のクワガタと頻繁にケンカをするということはなく、温和で大人しい性格と言えます。
飼い主の意見として飼いやすいという声があがっているのですが、それはこの大人しい性格からきているものです。
ニジイロクワガタの性格は変化しないのか
どんな生物でも常に同じ感情のままでいることはなく、時には正反対の性格となってしまう場合があります。
これは感情が性格をコントロールしているからで、性格を持っている生物なら例外なく変化を起こすでしょう。
ニジイロクワガタの気性が荒くなるのは繁殖のときです。
ニジイロクワガタのオスは繁殖を積極的に行う特徴を持っていて、繁殖時にはそれまでとは比較にならないほどに動き回り、メスが逃げても追いかけ回します。
繁殖はオスとメスを同じケージにしばらく同居させなければいけないので、この繁殖のときだけはニジイロクワガタの状況を観察しておかなければ、メスがケガをする可能性が出てきます。
まとめ
ニジイロクワガタは自然界では単独行動をしているので、大人しい性格だからと多頭飼いをするのはおすすめしません。
繁殖にしても、繁殖が確認されたらあまり長い時間を置かずにペアリングは解消すべきです。
ニジイロクワガタといってもストレスというものが溜まってしまうので、飼い主もストレスが溜まらないようにその生活環境は配慮してあげなければいけないのです。