紛らわしいようですがホペイオオクワガタは、ホペイオオクワガタとオオクワガタの2つに分類されています。
中国を主な産地とするホペイオオクワガタと、日本にも生息するオオクワガタにはれっきとした違いが見られます。
そこで今回は、オオクワガタの出身地を外見上の特徴から見分ける方法について話していきます。
国産に見られる3つの特徴
オオクワガタを水平なところに置き、真上から観察した状態で話していきます。
まず、頭部の大あごの付け根に三角形の突起を確認してください。
三角形の突起が丸みを帯びており、左側の辺がとても長く右側の辺が短い特徴が見られます。
次に、大あごの先端に2本の内歯と外歯を見てください。
内歯と外歯をよく観察すると重なることなく滑らかな曲線を描いていることが分かります。
最後に、頭部と胸部の境目あたり、つまり胸部の側面の上部を観察してみてください。
するとSの字を書いたようにカーブしているのが分かりますが、上の出っ張りが大きいことを確認することができます。
ヒトでいうところのいかり肩のような出っ張りが見られるのが特徴です。
外国産に見られる3つの特徴
同じようにホペイオオクワガタを平らな場所へ置き、真上から見ている状態で説明していきます。
1つ目は、頭部に有する大あごの形状です。
大あごは外歯と内歯の2つからなりますが、それぞれの歯を延長させると重なるところが出てきます。
もっと分かりやすく言えば、外歯と内歯が緊密な関係になっています。
2つ目は、頭部の上方、大あごの付け根付近に見られる三角形の突起です。
突起の先が鋭く、三角形の辺の長さが等しく、まるで二等辺三角形のような形状です。
3つ目は、腹部の上方の側面に見られる起伏の大きさです。
国産のものに比べると、ほとんど出っ張りは見られず、起伏がなだらかです。
まとめ
交雑種もいるようですが、オオクワガタとホペイオオクワガタを見分けるポイントは3つあります。
頭部における違いが2つ、胸部における違いが1つ、よく観察するとホントに異なっていますのですぐに分かります。
ペットショップなどに立ち寄った際は、オオクワガタの体全体をよく眺めてみましょう。