温度管理に手の掛かるミヤマクワガタは、飼育の難易度が高いと言われています。
しかしながら格好いい外見に魅力を感じるのでしょう、飼育にチャレンジしたいという方が増えています。
初心者でも何度かチャレンジした後に成功する例は多く、飼育する感動や醍醐味が味わえることでも人気の高い品種です。
繁殖も難しいと思われがちですが、本当のところはどうなのでしょうか。
成功例に習ってチャレンジすれば、それほど難しいことはないのではないでしょうか。
ミヤマクワガタの繁殖のコツを、3つお教えしたいと思います!
繁殖の決め手は温度管理!
山の涼しい地域に生息するミヤマクワガタは、繁殖に向くのは20℃前後の温度帯と言われています。
その土地の気候や環境によってもまちまちですので、16℃くらいが適温の場合もあります。
25℃以上になると衰弱して命を終えることになりますので注意してください。
まず常温では無理ですので、エアコンやワインクーラー、発泡スチロールに凍らせたペットポトルを入れるなどの方法で管理します。
温度と同様に湿度管理も重要です。
乾燥した環境ではペアリングがうまく行かず、産卵は不可能です。
成虫と同じく幼虫も暑さには弱く、産卵時や卵の管理も温度帯がとても重要になります。
しっかりと対策をしてから繁殖に挑むようにしてください。
難しいと思われがちなマット選び!
ミヤマクワガタの場合は、産卵マットに黒土を使うという方が多くなっていますが、一方でカブトマットで代用したり、完熟マットを使うという方もいます。
ミヤマクワガタを捕獲した地域が分かるのでしたら、その環境に合わせるとよいのですが、迷ったら近くのペットショップの店員に尋ねてみてください。
土はふるいにかけて細かな微粒子にし、それを4センチくらいの高さに固く積みます。
その上にふわふわした柔らかい状態の土を積み上げます。
ミヤマクワガタはマットに産卵するので朽木はなくても構いませんが、水に濡らした朽木を置くと自然環境により近くなるでしょう。
繁殖成功のコツはオスメスの同居のタイミング!
産卵セットに、いきなりオスとメスを入れてしまってよいのでしょうか。
いいえ、それはお奨めできません。
繁殖を確実に成功させるためには、まずオスメスの共寝用のセットを作り、そこに同居させてください。
その方法ですが、小さめの飼育ゲージに薄目にハスクチップを敷きます。
多く厚めに敷いてしまうと、メスがその中に潜ってしまうことがあり、共寝が不可能となってしまいます。
1週間~10日ほど経過したら、メスだけを産卵セットに移動させます。
あとは無事に産卵するのを待ちましょう。
まとめ
ミヤマクワガタの繁殖を成功させるコツは、温度管理と適切なマット選び、そして同居のタイミングということが分かりました。
温度帯やマット選びは、個体の捕獲地域や、飼育環境によって異なる場合もあるのだそうです。
確実に成功させたい場合は、地域の経験者に話を聞くなどすると安心できそうですね。
繁殖に成功したら、初心者へも心強いアドバイスができそうですね!