自然界に生息する「国産ヒラタクワガタ」と呼ばれる種類は、「本土ヒラタクワガタ」とも呼ばれる様ですが、島や離れ小島に生息している個体と分けるために、あえて「国産」や「本土」をつけて呼ぶ様です。
国産のヒラタクワガタの最大について調べます。
自然界での国産ヒラタクワガタ
ヒラタクワガタの縄張り
ヒラタクワガタのいう名前の通り、体が薄いことを利用して、樹木の裂けた個所やたまたまできた樹木の隙間などを縄張りとしている様です。
メスは縄張りを持つオスに惹かれ、ペアリングをするそうです。
生活環境
自然界での適応環境は比較的寒さに強いといわれていますが、北海道には生息できないところからおおむね5℃~30℃と推測される様です。
ヒラタクワガタは、たいていの個体が越冬できる様ですが、越冬した個体はその年に生まれた個体よりも痩せ型で小さめ、損傷を追っている個体が多いのも特徴だということです。
オスとメス、それぞれの大きさ
この様な環境の中で生息するヒラタクワガタのオスの大きさは、一般的には40mm前後から70mm前後で、メスの大きさは、20mm前後から40mm前後だといわれています。
その中でも最も大きな個体の記録は、オスが約75mm、メスが約45mmとのことです。
飼育下での国産ヒラタクワガタ
ヒラタクワガタは、初心者にも飼育しやすい昆虫の種類だということです。
太陽が直接当たらない場所で、温度は20℃~25℃と暑すぎず、比較的高めの湿度と餌があれば誰にでも飼育やペアリングが可能とのことです。
大きく育つ条件
ヒラタクワガタなどのクワガタ類は、成虫になってしまったら成長は止まり、それ以上の成長は望めない様です。
調べによると、ヒラタクワガタなどのクワガタ類は、幼虫の時期に大きく育つということです。
・「遺伝=血統」が関係している
※飼育下で個体を大きくしようと思えば、ある程度大きくできる
・幼虫を飼育するケースは菌糸ビンで行う
※餌は多めに与えて、切れさせない
・温度管理は、おおむね18℃~20℃と少し低めで、ゆっくり育てる
※湿度は高め(マット飼育なら軽く握ってもほぐれない硬さと、湿気の補充が重要)
菌糸ビンで、約85mmの大きな個体を誕生させることができたという記録がある様です。
まとめ
ヒラタクワガタは、適温よりも少し低めで比較的湿気が多く、ゆっくりと時間をかけて幼虫時代を過ごした個体ほど、大きな成虫になる様です。
マット飼育と菌糸ビンでの飼育を比べた場合は、菌糸ビンで飼育する方が、幼虫にとって安定した環境が保てる様に思いました。
その場合は、やや大きめの菌糸ビンに餌は多めに入れることがポイントだと分かりました。
自然界では、年に1度でも75mm以上の個体と出会えれば、最大級と考えても良いということでしたが、飼育下では、大型化できる飼育セットなどの改良がますます進み、100mmに迫る個体が現れるのもそう遠くない様に感じました。