割り出しというのは、朽ち木の中にいるヒラタクワガタなどの卵や幼虫を朽ち木の中から取り出す作業のことを言います。
ヒラタクワガタ は、朽ち木やその周辺の木の根っこに卵を産み付けるので、飼育するには同じような環境下を作ってあげるようにすることから始まります。
そのために、ヒラタクワガタの産卵セットの準備と方法や、割り出しの時期や方法について詳しく説明します。
ヒラタクワガタの産卵セットの準備と方法は?
産卵セットの準備する物は、
- 中ケース以上の大きさの飼育ケース
- 産卵材(クヌギやナラなどの広葉樹の朽ち木で、およそ直径10cm~20cmのを3本以上)
- 埋め込みマット(広葉樹100%の1次発酵した安いマットでも大丈夫です)
- 昆虫ゼリー、バナナ、リンゴなどの餌(スイカ、きゅうり、メロンなどは良くありません)
などです。
産卵材のセットは、産卵材をおよそ2時間~1日くらい水に沈めて、水から取り出した産卵材をおよそ半日くらい陰干しします。
陰干しが終わったら、表面の樹皮のみをナイフなどで剥がして産卵材を準備します。
マットは加水して手で握って開いた時に、3~4個に崩れるくらいに水分調整をします。
マットをおよそ3cm~5cmくらい飼育ケースの底に入れて、その上に産卵材を2~3本セットします。
その上に、産卵材が隠れるくらいまでマットを入れます。
共寝済みのメスを入れて餌とヒラタクワガタの転倒防止の止まり木を入れて、飼育ケースのセットをします。
割り出しの時期や方法は?
割り出しとは、木の中から小さな卵や幼虫を取り出す作業のことを割り出しと言います。
割り出しの時期は、だいたい秋口に行います。
割り出しの方法は、ヒラタクワガタの共寝後およそ1ヶ月~2ヶ月後に産卵材が傷付いていたら、ケース内の産卵材を錐(きり)やドライバーなどで慎重に崩して、卵や幼虫を傷付けないように取り出します。
卵の場合は、再度そのまま保管するか、水分を少し含んだ良質のマットに埋めて孵化するのを待ちます。
卵を再度そのまま保管する場合は、親のヒラタクワガタと餌を取り出して湿気を切らさないようにして、産卵材を保管するようにします。
状態の良いメスの場合は、およそ20個~40個の卵を産みます。
産卵セットの日常の管理は?
保管場所は、直射日光が当たらない涼しい静かな場所に置きましょう。
餌やりは、ときどきチェックをして餌が劣化していたり、餌が無くなっていたら餌を交換しましょう。
産卵材やマットの表面が乾燥してきたら、霧吹きなどで湿気を保つようにします。
産卵セット後、およそ1ヶ月~2ヶ月後に産卵材が傷付いていたら、親のヒラタクワガタと餌を取り出して、湿気を切らさないように産卵材を保管します。
取り出した親のヒラタクワガタは、別の産卵飼育セットに再セットします。
幼虫を取り出した後に、同じ容器に再セットしても大丈夫です。
まとめ
産卵セットの管理するポイントとして、湿気調整をして乾燥させないことが重要なんだなと思いました。