オオクワガタの飼育において、メスに何回くらい産卵させるのが適当なのか調べるため、色々試してみた結果…。
産卵を何回もするメスは早く疲弊する傾向があるようで、オオクワガタ自体、次第に弱体化するようです。
オオクワガタのメスの羽化不全などが起きたりして、飼育上あまりおすすめできないとのことです。
1回目の産卵だけがいい幼虫を産む
実験データによると、1回目の産卵で生まれた幼虫だけが、良い種親として残っていることが判明しているようです。
実験は何回やっても同じ結果で、1回目の産卵だけが良好な結果を生むようです。
また、いくら良好なメスであっても、一度産卵させて次の年まで休ませてから再度産卵させても、いい幼虫は生まれないということもデータの結果からわかったそうです。
飼育中、良好な幼虫を生ませるためには、オスは種親として2年ほど使用可能ですが、メスはその年で種親としての任務は終了させた方が良いようです。
何回も産卵することも状況次第で可能
ところで、オオクワガタのメスは年に何回産卵するものなのでしょうか?
メスのコンディション次第で、状態が良くて気温や飼育環境が恵まれれば、何回も産卵行動をとるようですね。
但し、古いメスは産卵行動をしても、卵自体産めなくなってくるようです。
メスの産卵にはかなりの体力が必要ですので、産卵ばかりさせていると体力を消耗し寿命が短くなってくるようです。
一度種付けされればメスだけで産卵できる
オオクワガタのようなクワガタは、一度種付けされると、その後もメスだけで産卵することが可能なんだそうです。
産卵場所さえあれば、何回も産卵することができるそうです。
卵の数についてですが、個体差、冬場の管理状況、餌の栄養バランスなどがかなり影響するようで、一概には言えないようです。
しかしおおむね、一度の産卵数は、30から100個位と考えてよいようです。
まとめ
一度産卵させたオオクワガタのメスを継続して何回か産卵させるといった場合は、問題ないようですが、一旦休ませる場合は、飼育温度を25度程度に維持したままゼリーを餌として与え、休ませるということが重要でしょう。
温度を低温に設定して休ませると、秋になったと勘違いして、冬眠準備に入るようですので産卵モードを解除してしまうようです。
そうなると、また温度を上げてゼリーを与えても、1ヵ月以上は、産卵モードに戻らないようですので、産卵もしなくなるので注意してください。