幼虫を育てていくうえで、とても気になるのが病気のこと、そして対処法についてです。

昆虫は何も言葉を発してくれませんので、私たちが外見から判断する以外に方法はありません。

オオクワガタの幼虫がかかるおそれのある病気について、紹介していきたいと思います。

幼虫の体に黒い斑点が出る「黒点病」について

オオクワガタ 幼虫 病気

外見的な特徴を挙げると、幼虫の腹部のあたりに斑点ができ、しだいにそれが広がっていきます

原因となるのは2つ、傷口からの感染とメタジウム菌によってもたらされる場合です。

メタジウム菌の胞子が幼虫の皮膚に付くと、発芽してそのまま体内へ侵入します。

やがて、幼虫の体内で菌糸が殖え、水分を奪い取ってしまい、最悪の事態を迎えます。

厄介なことにメタジウム菌はどこにでも存在していますので、異常な繁殖を防ぐことしか対処法がありません。

飼育ケースの中にフンが目立つようになったら、キレイに掃除し、マットを定期的に交換するようにしましょう。

また幼虫を取り扱う際は、傷つけないように慎重な対応を行ってください。

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幼虫の腹部が半透明になる「ぶよぶよ病」

何の前触れもなく、ある日、突然にやって来ます。

パッと見ただけで、誰にでも分かるような症状が現れます。

それは腹部の周辺が半透明になり、しぼんだ風船みたいな見た目になります

その部分に触れてみると、弾力がなくダラリとした感じがするそうです。

単独飼育でない場合は、他の個体へと感染してしまうおそれがありますので、すぐに隔離するなどの処置が必要です。

残念ですが、だんだんと衰弱していき、全身が真黒く変色し、やがて最期の時を迎えます。

飼育マットを交換せずに使い続けたり、加湿の状態が強かったりするような場合に発症することが多いようです。

しっかりと飼育マットを定期的に管理するとともに、適度な湿度を保つようにすることが大切です。

まとめ

オオクワガタの幼虫が感染するおそれのある恐ろしい病気は2つ、「黒点病」と「ぶよぶよ病」です。

不衛生な環境は万病の元ですので、どちらの病気もしっかりとした管理を行っていくように心がけましょう。

もし感染してしまった場合は、他の個体と別に管理して見守ってあげましょう。

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