今回は、ニジイロクワガタの羽化や取り出し方を調べてみました。
ニジイロクワガタの羽化
ニジイロクワガタは、孵化して7~8ヶ月で蛹化し羽化するといわれます。
2令の幼虫から5ヶ月で蛹になります。
蛹になって4~8週間で羽化します。
羽化したばかりの成虫は体がやわらかいので、「取り出し」はしばらく待ちましょう。
羽化した成虫は時期が来れば自力で這い出てきます。
自力で這い出してきた個体は丈夫です。
人間の手で掘り出す場合、2週間以上(通常4~8週間)たって、体が固くなったのを確認して取り出してください。
羽化後しばらくエサを食べません。
人工蛹室
幼虫が前蛹(蛹の初期)になっている、または、蛹化し始めたことに気づかず、エサの交換などの作業によって蛹室を壊してしまった場合、ただちに蛹化し始めた個体を取り出し人工蛹室に移す必要があります。
そして、そこで羽化させます。
- 人工蛹室の制作
素材としては、保水性がよく加工しやすいので、園芸用のフラワーアレンジのスポンジが使われます。
緊急の場合には、ティシュペーパーを使用してもかまいません。
園芸用スポンジに、蛹の形にあわせて窪みを作ります。
窪みの幅は、蛹の幅の1.3~1.4倍にしてください。
- スポンジをスプーンなどで蛹の形にくりぬいてください。
- スポンジに水分を含ませ削り取った窪みの表面をこすって滑らかにします。その後、水でスポンジをきれいにすすぎます。
- プリン容器などにスポンジの人工蛹室を入れ、通気孔の穴を開けたふたをしっかり閉めます。
まとめ
蛹室が壊れたら、本当にあわてますよね。
緊急の場合、ティシュペーパーなどに包んで対応します。
人工蛹室は作るのが簡単だということですが、蛹の形よりやや大きく蛹の形に合わせてスポンジを掘る必要があります。
道具はスプーンなど、使いやすい道具だったら何でも良いそうです。
蛹が羽化した後、すぐには食事をしない期間があり、その後食べ始めることを「後食」といいます。
蛹の期間の数週間は食事をしていないので、よっぽどお腹がすいているのではないかと思うのに、羽化後ただちに食事をしないのはどういう理由なのでしょう。
興味深い生態です。