ネブトクワガタは、平地から低山地にかけて生育している低地性のクワガタです。
北海道から九州にかけて幅広く生育しておりますが、関東以北では、生育数が減っているのは事実です。
ネブトクワガタは、温暖な気候を好み、25℃くらいが生育にとって適温であり高温多湿及び乾燥には、弱いようです。
シイ、タブ、クヌギ、ニレなどの小さい穴(ウロ)や樹皮の裏側木の根元辺りになどにいることが多く、樹液がかなり出ている泥状の付近ゆひそんでおります。
そして早朝(薄暗い内)から夜間(日が沈んでから)に動きが活発化しています。
昼間でも薄暗い所でよく見つけることが可能だそうです。
ネブトクワガタは、大きさが10mm~30mmとクワガタの中では、小型です。
因みにクーランネブトクワガタは、73.5mmと言う記録があるようです。
体色は、黒色でくっきりと深いすじが入り、オスはメスに比べて大きく1~3年の寿命があるようです。
ネブトクワガタ採集時期
ネブトクワガタはの採集時期は、地域によっても地域差があるようですが4月下旬~9月下旬に多く見ることが可能だそうです。
採集シーズンの最盛期は、8月頃ですが、これも地域差があり2週間から1カ月位前後しているようです。
中には、比較的早い時期から活動が見られ、ゴールデンウィーク頃に多く見られる場合があるそうです。
ネブトクワガタは、一般的には、木々の樹液の量に大きく左右されるらしく、夏の終わりに近づくと樹液の量が減り活動も鈍くなっていくようです。
しかし樹液が止まらなければ10月でも採集されたとの報告があるように採集時期は10月と考えられます。
ただ9月頃からスズメバチがかなり攻撃的になりますから、採集時期は9月までが良いと思います。
ネブトクワガタ採集時期を越冬とその倒木から見ると
ネブトクワガタは、冬になりますと冬眠をするので、その時期も採集を考えている場合には、雑木材等にあります倒木を割って採集する方法があります。
ネブトクワガタはの幼虫を捕りたい場合には、冬にこの方法が良いのではと思います。
まとめ
京都府南丹市にて、ネブトクワガタの調査に7年の間毎年行かれていた方の報告には、ある年に限って6月の早い時期に、一斉にネブトクワガタの発生したかと思うと超短期間で終わってしまったとか?
その年の冬には、例年にない雪の多さに、あの雪害木の影響が少なからず生育環境に異変をもたらしたのでは、ないのかと言う見解に興味深く考えさせられました。