アカアシクワガタはどのような所に分布しているのでしょうか。
そして、クワガタが樹液に集まる理由にはどのような理由があるのでしょうか。
クワガタが樹液に集まる理由を知って、採集の参考にしましょう。
アカアシクワガタの分布は?
アカアシクワガタは沖縄県を除く北海道~九州の日本全土に分布しています。
主に標高1000m付近のブナ林に生息していますが、場所によっては100m~200くらいの雑木林にも生息しています。
クワガタが樹液に集まる理由は?
樹皮が傷付くと樹液が出て、樹液の糖分が樹皮の酵母や細菌により発酵した産物としてエタノールや酢酸が出ます。
クワガタはこのエタノールと酢酸の匂いで、餌場に集まって来ます。
甘い樹液がたくさん出るのは、夏の時期に光合成が盛んに行われて、葉に糖がたくさん生産されるからです。
クワガタが集まる木の特徴は?
クヌギは樹高およそ15m~20mくらいの高さになります。
樹皮は暗い灰褐色で厚いコルク状で縦に割れ目ができます。
葉っぱは長楕円形をしていて周囲には鋭い鋸歯が並んでいて、葉っぱは薄いですが硬くて表面に艶があるのが特徴です。
コナラは樹皮は灰色で縦に裂け目ができるのが特徴です。
コナラの葉っぱは長楕円形で縁は尖っています。
クワガタが集まる木と集まらない木の違いは?
クワガタが集まらない木は樹皮が薄く、クワガタが集まる木は樹皮が厚いです。
樹皮が薄い木は菌などから身を守るために樹液に抗菌性物質が多く含んでおり、クワガタにとってこの樹液はあまり好みではないようです。
なので、クワガタは樹皮が薄い木には集まらないとされています。
逆にクヌギやコナラなどのような木は厚い樹皮で病原菌や害虫から身を守っているために、樹液に抗菌物質が含まれていないので甘くクワガタが集まって来ます。
また、樹皮が厚くても樹液がゴムみたいに固まってしまう木には、クワガタも集まりにくいとされています。
クヌギとコナラの名前の由来について
クヌギは国木(くにき)または、食之木(くのき)からつけられるようになったという説があります。
コナラはもう一つの日本で主要なナラのミズナラの別名のオオナラと比べてつけられたとされています。
まとめ
アカアシクワガタの分布とクワガタが集まる木についてまとめました。
樹液によりクワガタが来る来ないがあるので、来る木の特徴を覚えておくと、採集する時に役立つと思います。