ミヤマクワガタの繁殖にチャレンジする方にとって、蛹の期間がどれだけあるのかを知っておくことはとても重要です。
なぜなら、蛹の期間というのは生物としての形態を変える準備期間であり、そのような変化を迎える時期はとてもデリケートな期間にあたるからです。
蛹の期間が長ければ長いほど、長く世話を焼くことになります。
たいへんとされるのが温度管理ですが、その他にも湿度管理やゲージの環境など、集中した観察力を持続させなければなりません。
蛹の期間は一体どのくらいになるのか、役立つアドバイスと共にお教えしたいと思います。
ミヤマクワガタの蛹の期間~前蛹
まず最初に蛹の説明をしたいと思います。
皆さんは前蛹という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
前蛹とは、幼虫が蛹になる一歩前の状態のことを指します。
幼虫が蛹になる時期を迎えると、まず最初に餌を食べなくなります。
そして蛹になる準備として、蛹室を作り始めます。
続いて体が皺々になり、形状がまっすぐな棒状に固定され、そして動きが止まります。
クワガタの前蛹期間はおよそ10日前後です。
この前蛹から蛹の期間は絶対安静を原則としますので、いつも以上に注意を払うようにしてください。
ミヤマクワガタの蛹の期間~蛹
ミヤマクワガタの幼虫が前蛹になった後に、いよいよ蛹へと変化します。
前蛹の状態を観察していると、仰向けの状態から頭部が割れてゆき、続いて脱皮をした後に蛹へと変化します。
前蛹の状態から蛹になるまでに掛かる期間ですが、およそ2~4週間と言われています。
期間が大きく異なる理由のほとんどは、温度差によるものです。
高い温度帯では変化が早くなりますし、低いと変化の速度が遅くなります。
デリケートな期間を早く過ごすほうが生体への負担が軽く済むため、温度帯を高い設定に保つ方法が人気です。
まとめ
幼虫が前蛹になり、蛹へと変化する様は生き物を観察する醍醐味を感じられます。
しかしのんびり観察もしていられません。
温度調節の他にも、湿度調節や動かしたり触ったりするのも厳禁です。
一番デリケートな時期ですので大事に扱いましょう。
そのためには、温度を高めにして期間を短くする必要があるようですね。
生体にも飼い主にとっても、負担を少ない方法を選びたいものです。