ヒラタクワガタは、生息地では見つけやすく、とても捕まえやすい、大きさにこだわらなければ子供にでも採集することができる種類の様です。

例えば、夏休みに虫取りに出かけた子供がヒラタクワガタを見つけたら、どれほど感動をすることでしょう。

家に持ち帰り、きっと飼育したいと思うに違いありません。

今では、クワガタを飼育するのに適した「飼育セット」なども出回り、手軽に飼育ができる様ですから長く楽しむことも可能です。

ですが、生き物には寿命というものがあります。

これから、ヒラタクワガタの寿命について調べます。

ヒラタクワガタの成虫

ヒラタクワガタ 成虫 寿命

生息地

本土ヒラタクワガタは、北海道や列島など島々を除く、日本各地のクヌギなどの広葉樹や河川敷などが近い林など、比較的湿気の多い場所、または、昼間でも薄暗い場所に生息している様です。

生息している地域の傾向

「東日本といわれるおおむね富士山より北」と、「西日本といわれる地域」のヒラタクワガタの生息の割合は、「西日本の方がやや多い印象」といわれています。

行動

夜行性ではある様ですが、昼間でも薄暗い林の中では時として昼間から活動している個体を見かける様です。

また、海外(フィリピンなどの島々)に生息する亜種と呼ばれる個体では、昼間でも縄張りを争ったり、メスを取り合っている個体も見かける様です。

性格

ヒラタクワガタの性格は、クワガタの中でも最も気性の荒い部類に分類され、取り分け、一際目立つ顎は敵と見るやいきなり襲いかかり(目に飛び込んだものに威嚇や襲う習性があるらしい)、傷付けたり投げ飛ばしたりなど、大変強い力を持ち、挟む力には定評がある様です。

この強靭な顎は、メスの命をも奪うこともあるため、ペアリングを行う時には、細心の注意が必要だということです。

一般的には、「ヒラタクワガタのペアリングには、オスの顎を固定するか、飼育者がハンドで行う方が良い」といわれている様です。

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ヒラタクワガタの寿命

ヒラタクワガタの寿命は、おおむね半年といわれている様ですが、これは成虫になった個体の一般的な寿命だということです。

実は、ヒラタクワガタは「越冬する種類」ともいわれていて、それは恐らく「幼虫やさなぎの時期に休眠している期間が長いから」ではないかといわれている様です。

この様に、幼虫やさなぎで休眠する時間が長いと自然に越冬することになり、結果的に個体の寿命が延びて、そのためにおおむね2年~3年だといわれている様です。

海外に生息する個体では、ほとんどの個体が越冬できずに半年ほどで寿命を迎えるそうですが、日本とよく似た気候であれば本土ヒラタクワガタと同じ様に、幼虫やさなぎの時期に越冬すると考えられるため、2年~3年ほど生きる個体もいると考えられている様です。

まとめ

日本に生息するヒラタクワガタは、東日本よりも西日本の方が多少多い様でした。

その成虫は夜行性で、昼間は樹木や朽ちた木などの隙間でじっとしている様ですが、昼間でも薄暗く太陽の光が届かない様な場所では、縄張り争いや、メスの取り合いなど、その活動を見ることができることが分かりました。

ヒラタクワガタには、その環境の中に湿気があることも重要で、意外にも河川の近くの樹木がある場所(林など)に生息していることも分かりました。

ヒラタクワガタは、長生きするといわれている部類ですが、それでも成虫では越冬ができないために、その寿命は半年ほどだといわれている様です。

越冬できる理由は、「個体が幼虫やさなぎのままで休眠しているから」だと分かりました。

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