外国産のクワガタは、生態系に深刻な影響を与えるため、森などに放虫するのは絶対にいけないことです。
では、オオクワガタはどうなのでしょうか。
オオクワガタは国産なので、放虫しても特に問題がないようにも感じてしまいますが、実際のところはどうなのでしょうか。
外国産はだめ
外国産のクワガタにはさまざまな種類があり、ノコギリクワガタやスマトラオオヒラタクワガタなどが有名なところです。
飼育していたケースから逃げ出した!とか、こんな小さなケースの中に閉じ込められているなんて、かわいそう…などのことから、外に放してしまう飼い主がいるようですが、それは絶対に避けなければならないことです。
とくに外国産の外来種のクワガタの場合、古来より日本にいるクワガタなどの昆虫とのバランスがとれなくなり、生態系に影響を与えます。
外来種がとてつもない勢いで増えたために、国産ノクワガタが絶滅の危機に追いやられていることもあるのです。
昆虫だけでなく、動物や魚類などにも同じことが言えます。
ブラックバスなどが有名なところです。
では国産は
では、オオクワガタなど日本産のクワガタはどうでしょうか。
これも、良いこととはいえないようです。
オオクワガタを森に逃がすとき、その森にはオオクワガタの生息が少ないとします。
「ここにオオクワガタがたくさん根付いてくれたらいいな」などと人間は思ってしまいますが、森にオオクワガタがいないのなら、いない理由があるのです。
たとえば、オオクワガタの好む樹液が少ないなどエサや栄養が足りていなかったり、とても天敵が多いなど、オオクワガタの数が少ない理由があります。
また、外来種ほどではなくとも生態系や食物連鎖に影響を及ぼすとも言われているので、安易に放虫することは控えるべきなのでしょう。
まとめ
放虫を考えてしまう理由は、さまざまあるのだと思います。
飼育に飽きた、繁殖しすぎた、かわいそう…などではないでしょうか。
しかし安易に放虫してしまうと、のちの昆虫の環境にも大きな影響を与えてしまう可能性が高いことを、もう一度考えなくてはなりません。
飼育をはじめたら、最後まで責任をもってみなければなりません。