クワガタを飼っている人ならば、一度はオスとメスを交配させ、産卵させてその子供を育てたいと思ったことがあるのではないでしょうか。
クワガタを卵から育てることにより、一層愛情が注がれるのと同時に、クワガタの生態について自分の目で直接学ぶことも出来るのではないでしょうか。
でも、初めての産卵にチャレンジしようと思っても、何を準備したらいいのかがわからない。
そんな方々のために、今回は、クワガタがどのような所で産卵をするのか、クワガタの幼虫はどのように大きくなっていくのかを書き記していきたいと思います。
クワガタの出産場所
カブトムシの場合はよく腐葉土がありそうな落ち葉が堆積した場所に卵を産むと言われます。
しかし、クワガタの場合はそのような場所では産卵はせず、腐った木の中に卵を産みます。
特にキノコ菌が回って朽ちた広葉樹を産卵場所にします。
クワガタの種類によって水分量の好みは変わってきますが、湿った朽木を好みます。。
そのため、飼っているクワガタを産卵させようとした時に用意すべきものは産卵木と呼ばれる、シイタケなどのキノコ菌が回ったホダ木を入れてあげる必要がありますので、忘れずに準備をしましょう。
産卵木をセットしたら、定期的に霧吹きで湿り気を保つようにして下さい。
クワガタ幼虫の過ごし方
朽木の中に産みつけられた卵はそのまま朽木の中で孵り、育ちます。
クワガタの幼虫は朽木が大好物で大切な栄養源でもあるので、それを食べて成長していきます。
言わば、クワガタ幼虫にとって朽木は、住処でもあり食料庫でもあります。
幼虫の飼育は一般的には発行マットを容器に詰めてその中で飼育するマット飼育、マットにヒラタケやオオヒラタケといったキノコ菌を植え付けてその中で飼育する菌糸ビン飼育がありますが、もちろんそのまま産卵木の中にいさせても育ちます。
まとめ
朽木はクワガタが子孫繁栄していく上で必要不可欠なものです。
先に挙げました、マット飼育や菌糸ビン飼育も朽木の原理を応用したものなので、朽木なくしてクワガタなしという事になります。
クワガタの産卵を考えている方は、必ず朽木を用意しましょう。
クワガタにとって朽木は命の源なのです。