初めてクワガタの蛹を菌糸ビンで飼育したときに、戸惑ってしまうのが菌糸ビンから突然きのこが生えてきてしまうことではないでしょうか。
取り去るだけ取り去ろうとしても細かいきのこが残っていて完全に取り切れないので、またきのこが生えてくるんじゃないかと思ってしまいますよね。
大事に育てているクワガタの蛹にきのこが生えることでどんな影響を及ぼすかもわかりません。そこで菌糸ビンにきのこを発生させない環境作りを中心に調べました。
菌糸ビンにきのこが生える理由
そもそも菌糸ブロックはクワガタの幼虫の飼育のためではなく、きのこなどの菌糸の収穫に使用するためにあるものです。その菌糸ブロックを応用してクワガタの飼育に活用しています。当然環境が整えばきのこが生えるのは仕方のないことなんですね。その環境というのは温度です。
きのこの発生しやすい温度は15℃から20℃で、クワガタの飼育に適した温度とほぼ同じです。また、温度の変化(温度差)や水分などがきのこを発生させやすいです。さらに湿度も関係してきます。湿度が100%に近くなればなるほどきのこの発生にも適した環境になってきます。
きのこを発生させないための環境作り
きのこを発生しにくくするには、温度を20℃から25℃ほどに保ち温度が変化しないように注意しましょう。
また、朝と日中の気温の差が激しいときのこが発生しやすいです。朝の気温が20℃でも日中が30℃になるような場所は温度調節が必要です。もしきのこを見つけたら取り除いてください。
きのこが直接クワガタに影響はしないものの、菌糸ビンの栄養がきのこに吸い上げられることも考えられます。きのこから水分を取られてしまい乾燥してしまうとクワガタにもいい環境ではありません。
それときのこは、空気の出入りする通気口のほうに育っていきます。たくさん生えたきのこが通気口をふさぐことで酸欠の状態にならないようにしましょう。
まとめ
きのこが発生しやすい要因の一つに、ビンに刺激を与えてしまうことです。ビンを移動させたり、まちがえて落としてしまったりなどの衝撃があるときのこは生えやすいようです。
発泡スチロールに菌糸ビンを入れて飼育している人もいると思いますが、なるべく刺激を与えないよう動かさないほうがいいですよ。きのこが生えれば幼虫のいる場所も狭くなります。その都度取り除いていきましょう。