初めてクワガタを育てる人は、クワガタの幼虫がどんな変化をして成虫になるのか、詳しくは知らないですよね。
基本土の中で起こっていますし。
クワガタの前蛹で足が動かなくなってしまい、心配する人もいるのではないでしょうか?
ここでは前蛹~蛹化~羽化について説明をしようと思います。
前蛹とは?
前蛹とは幼虫が蛹になる前の状態です。
幼虫は時期が来ると餌を食べなくなり、蛹になるための部屋、いわゆる蛹室を作り始めます。
蛹室を作り終わると幼虫の身体が少ししわしわになります。
丸くなっていた幼虫がまっすぐの棒状になり、あごや前足が固定され、動かなくなります。
これが前蛹です。
蛹化とは?
前蛹になって2~4週間が経過すると、仰向けの状態になり、頭部が割れ始め、蛹になるための脱皮をします。
これが蛹化です。
蛹化直後はとてもデリケートで、少しの振動でも凹んでしまったり傷ついて亡くなってしまう可能性があるので、十分注意してください。
クワガタの羽化
羽化が近づくと蛹の色が茶色に変化します。
直前になると、脚の爪などが透けて確認できるようになります。
このような状態になってから、大体5日以内に羽化が始まるようです。
羽化直前になると蛹の表面がしわしわになり、お尻から余分な水分を出し始めたりするようです。
蛹はうつ伏せの状態になり、背中側が割れて羽化が始まります。
羽化後の成虫は蛹室内で一カ月ほどじっとしているようです。
ですが、よたよたと頼りない状態ではありますが、10日~2週間ほどで掘り起こしても大丈夫なようです。
羽化直後はとてもデリケートなので、体が固まるまではそっとしておいてあげましょう。
まとめ
クワガタの幼虫は前蛹になり、しばらくすると前足も動かない状態になります。
そうなると羽化まで何度か寝返りをうつだけで、ほぼ動かない状態になります。
もし前蛹になっている間に何かしら起こって蛹室を壊してしまった場合は、自力で作るのは困難なことが多いので、人工蛹室を作るようにしてあげてください。
幼虫が動かなくなってしまうと心配になってしまいますが、前蛹の状態になった幼虫は動かないものなので安心してください。